腐女子の妄想と欲望に満ちた日常へようこそ。
※ネタバレアリなのでご注意。
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1/25(水)、26(木)ともに夜公演を観に、シアターコクーンまで行ってまいりました。 ちなみにS大先輩に言われるまで、元ネタが「ドストエフスキーの罪と罰」というのを思いつきもしませんでした。つーか、思いつく以前に知らないッス。 そういやあ、ローレライでつっつんがそんな話をしていたような… そんなわけで、今回もいつものごとく、前情報なし&そもそも原作すら知らない…という状況での観劇です。 あ、ひとつだけ前情報ありました! 某平日お昼の番組に、松さんがゲストで登場し「古田さんが笑わそうとするシーンがあって…」というお話をしていたので、とりあえず古ちんが松たかさんを笑わせる日ネタがあるんだな。そんでもって、パリテギちゃんみたいに松たかさんが笑っちゃいけないシーンがあるんだな。ということだけは判りました。 その時のお話では、古ちんが松さんに指で浣○したって言ってました。 『贋作・罪と罰』情報はこちら
さて内容ですが… 「天才には、目的の達成のために道徳や法律を破る権利がある」という三条英と「世界を変えるためであろうと、血は流さない」という才谷梅太郎(坂本竜馬)の対立と和解が主軸(?)。
ちなみに、今まで野田地図の公演では「パンドラの鐘」と「走れメルス」を観たのですが、どうも最初の「パンドラ〜」があまりよく理解できなかったせいかどうにも理解しにくい不条理劇?というイメージがあります。 …が、今回のは過去2作品よりも判りやすかったし、それほど不条理でもなかった気がします。
まず珍しい舞台配置で、舞台を中央にして両側に客席が設置されていました。 舞台装置はほぼ椅子のみ。さまざまな形の椅子を組み合わせることによって、色々な場面を演出していました。 1回目の時、葬式の場面で一つキャスターが壊れてたのが印象的(w 智ちゃんが座る椅子だったのですが、不安定だったのか途中でとなりの椅子にこっそり移動してました。もちろん翌日にはちゃんと直ってましたけど。
また舞台と客席の段差は少なく、舞台脇の客席と同じフロアーで出演者達が椅子に座りながら音響(?)も行なっていました。 1回目の時は、センターブロックの前から2列目だったありがとうございます!!>S大先輩ので、出演者達が近い近い!
しかし両側に客席がある&衣装換え以外は舞台脇の椅子に着席して効果音出し…という感じなので、役者さんは舞台中気を抜くヒマが全くといって良いほど無い気がします。 普通の舞台なら、メインじゃなくて舞台奥に行ってる時に多少緩んでも大丈夫そうですけど、今回みたいなのだと脇に座ってる時でも観客の視線があるしね。 すみません、メインじゃなく座っているだけの古ちんを観ていた人間がここに…
ところで、正直1回目はずっと「えーと…結局古ちんは坂本竜馬なの?それとも勘違いされてるだけ??」と悩みながら観ておりました。 しかし才谷梅太郎が坂本竜馬が本当に使っていた偽名らしい…と、S大先輩が教えてくださいました!そうなんだ〜…。 その後、何気なく本屋で立ち読みした某少女漫画で、ちょうど「才谷梅太郎」が出てました。 やっぱり本当の偽名(?)だったんだとちょっと感動。
ちょっと謎だったのが、智ちゃんに振られた溜水が自決してしまうところ。 そんなに智ちゃんに惚れていたの? そこまで惚れてるなら、浮気するの我慢すればいいだけなんじゃ…?? まあこのあたりの人間関係は、所詮脇なので省略したんだとは思いますが、ちょっと理解不能でした。
最後の、男と同等…いやむしろ男以上でいようと気張る英が、最後にはありのままの己、そして過ちを全て受け入れた静謐さのまま、坦々と梅太郎へ語りかける。 そして既に全てが終わっているのにそれを知らない聞太左衛門と梅太郎の争いという静と動の対比がなかなか印象深かったです。 布に隠れて見せないのも、強い印象づけに役立っていたような気がします。 ただ、松さんの演技がなんだか単調な気がしましたが、これは演技力の問題ではなく演出なのでしょうか…じゃないとメタマクが不安に…
元ネタのせいか、なんだか一部宗教的?な部分もありましたが、結構面白かったです。
あとちょっと気になったのですが、俯いて号泣する英ちゃんから滴り落ちるもの。 涙にしてはどうも粘度が高そうだったのですが……もしや筧さんと同じ体液…?
またもやそんなくだらないことがちょっと気になってしまいましたとさ…。 いや、でも面白かったですよ。うん。
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