腐女子の妄想と欲望に満ちた日常へようこそ。
※ネタバレアリなのでご注意。
 さて「桜飛沫」の続きです。
 ここからは2幕についての感想をつらつらと〜。




 では第二幕。


 すっかり寂れた宿場町に、かつては剣豪と名高かったが、今では足を引き摺り剣も持たない賞金首の佐久間が現れる。
 この佐久間が、第一幕で『徳市の妻子を殺した仇』である。

 佐久間はこの町で、夫の暴力によりパーになってしまったグズという女に会い、その妹であり保護者(?)であるマルセに保護される。
 常日頃から街を暴力で締め付けてきたグズのDV夫である蛭間、その兄貴分である左京&恋人蛾次郎は、佐久間が賞金首であることを知り、殺害を企てる。
 しかし、左京にとって佐久間は特別な憧れの人であったため、自分が殺害を企てたにもかかわらず、他の賞金稼ぎや恋人である蛾次郎を手にかけてしまう。
 そして左京は、仲間の蛾次郎を殺した事を詰め寄る蛭間にまでも斬りつけ、最後は一人になってしまう。
 最後は、佐久間に斬られることを望んだ左京だったが、結局町人達の手により殺されてしまう。

 そんな中佐久間はグズとの触れ合いによって、人を殺しつづけ徳市の妻子を切り殺した過去を振り返り、懺悔する。

 こうして一見平和になった町に、佐久間を追って徳市、タネ、新兵衛、ヤマコが辿り着く。
 そしてとうとう徳市と佐久間は対決する…



 山内さん演じる左京が素敵!(w
 前ちゃんの蛾次郎とおホモだち関係というのも笑えます…が、その恋情すら越える一途な憧れを持ちつづけ…お笑いキャラかと思っていたのに、とても切ないキャラクターでした。

 山本さん演じる佐久間も、最初は物凄く情けなくてイライラしちゃう時もありましたが、グズの胸で号泣するシーンでは、ちょっとしんみりしてしまいました。
 第二部のほうが、キャラクターの心理描写が印象深かった気がします。
 
 そして最後には、刀も持たずに徳市に対する佐久間。
 死を恐れていた佐久間が、徳市への贖罪として穏やかに死を受け入れることができるようになったのでしょうか…このシーンも凄く切なかった〜。

 しかし、一幕で斬られたヤマコが生きていて、かつこの町までやってこれたことに吃驚。
 これはかえって一幕の余韻を台無しにされた気分かも。

 全体として、人が死に過ぎて深刻な内容ですが、所々に笑いを入れて上手く重さを和らげてたと思います。
 最後の桜吹雪も「花びら多すぎ!」とは思いましたが、なかなか印象深い演出でした。
 
2006 02/12 23:17:03 | 演劇(その他) | Comment(0)
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