腐女子の妄想と欲望に満ちた日常へようこそ。
※ネタバレアリなのでご注意。
 2/24(金)、今回は堤スキーな同僚のお供として、シアターコクーンに行ってまいりました。

 ストーリーは…はっきり言って自分にはまとめられません!
 というわけで、公式サイトを見て想像してください。
 つーか、ストーリーはあったのでしょうか……??



 とりあえず『現代の自殺志願者相談窓口を装ったネズミ講会社』と、『近未来の強制労働施設』の二つの場面が入れ替わり、役者達もそれぞれ現代・近未来の役で一人二役以上をこなしていました。

 なかなか難しくて理解不能な物語だったのですが、どうやらケラさんの舞台というのはこういう不条理なのがお約束なのでしょうか…?
 中身が濃すぎるのか無いのか判断に悩むところですが、あえて中身が濃いという前提のもとに、いろいろこじつけてみたいと思います。

 まず現代が堕落した資本主義の象徴であり、近未来が独裁の共産主義の象徴だと思い込むことにします。
 これを前提に考えると、どちらもまとまり無く最後には『笑うことしかできない』状況に陥り、しかしその両世界は最後まで交わることなく滅びてゆきます。

 現代世界には責任者がおらず、人々はまとまらずやりたい放題で会社は崩壊。
 近未来では、顔の見えない支配者の気分次第で、全ての人の運命が決められてしまう…が、支配者からの指示がなくなった途端に、世界も崩壊。
 …近未来を攻撃する土星人の姿が『朝鮮人参』というのも、何か象徴的です…

 と、こういう現代社会に対する皮肉がたっぷり込められている…とも考えられるわけですが、実際のところはどうなのでしょうか。
 単にケラさんが、意味の無い物語を見せることで、観客が深読みしたり混乱したりするのを楽しんでいるのかもしれませんけど。

 正直、所々にちりばめられたコネタはそれなりに面白かったし、下品なモノも多かったですが概ね笑えました。
 全体としては、むちゃくちゃな一貫性の無い物語(?)を力のある役者さんが強引に引っ張っている感はありました。
 俳優陣に力が無かったら、はっきりいって自分は耐えられなかった自信があります。
 あとは、映像の使い方が素晴らしかったと思います。

 まあ一見では、凄く取りとめも無いし、二つの世界を同じ舞台に挙げておきながらその二つが全く重ならないという、正直ワケの判らない舞台でした。
 「え?これで終わり??オチはないの???」と消化不良な感じ。
 終わった後の物凄くまばらな拍手が、他の方々の感想を物語っていたと思います。
 はっきりいって、あんなにまばらな拍手を聞いたのは初めてでした。
 でも立ち見席まで出て満員御礼なんですよね…ちょっと謎。

 しかし役者ファンにとっては、それなりに美味しい舞台だったのではないでしょうか。
 特につっつんとキョンキョンの軍服は格好良かったです。
 キョンキョンはちょっと声が通り難くて、舞台慣れしていないな〜という感じでしたが。
 そして今回も秋山さんに気づきませんでした…orz

 ところで、同僚に指摘されたのですが

 近未来の支配者=M
 現代の責任者(不在)=宇田
 この二人を合わせると…M+UDA=MUDA=無駄

 やっぱりケラさんは、観客の混乱を楽しんでいるだけなのかもしれない…

2006 02/24 22:19:36 | 日記 | Comment(0)
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