2007年10月20日、秋田県大館市の食肉加工会社「比内鶏」が、「比内地鶏」と偽って、約10年前から「比内地鶏くんせい」に、なんと廃鶏を使用していたことが発覚しました。
「比内鶏」では、6、7年前から比内地鶏が注目し始めると、生卵や鶏団子など、次々と偽装商品を開発していきました。
「比内鶏」では、比内地鶏がブームになる前から、すでに偽装していたということで、比内地鶏というブランドを傷つけるような重大な偽装事件となりました。
「比内鶏」という鶏は、縄文時代以前から、現在の秋田県にあたる比内地方に存在していた、日本固有の種です。
品種改良がされておらず、野鶏に近い貴重な鶏で、学術的にも優れていることから、1942年には、国の天然記念物に指定されています。
それによって、食べることができなくなってしまいました。
そこで、比内鶏の特長を受け継いだ食用として開発されたのが「比内地鶏」です。
比内鶏の特長を十分引き出すために、数百種類の鶏の中からパートナーとして選ばれたのが、「ロードアイランドレッド種」です。
雄の比内鶏と雌のアメリカ原産ロードアイランドレッドを掛け合わせて、一代限りの雑種を作り出し、「比内地鶏」として品種を固定したのです。
普通の鶏に比べて、比内鶏は体が小さくて、繁殖力もあまりないので、あまり食用としては向いていませんでした。
しかし、大型で繁殖力の優れたロードアイランドレッドを交配させたことで、このような問題を解決し、比内鶏の良さを出しています。
比内地鶏は、「薩摩地鶏」や「名古屋コーチン」と並ぶ、日本三大地鶏に数えられています。
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