カテゴリ[ 映画 ]の記事 (3件)

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2009年

2月11日(水) 映画『その日のまえに』の上映&トークショーへ行った。
シネマ尾道で開催されたもので、この日だけのスペシャル企画。
トークショーのゲストは、監督の大林宣彦と主演の南原清隆!

これは1月上旬に友人が教えてくれて知った。
おおお〜〜〜、そりゃあ行くでしょう! 
てことで、1月中旬の発売日にチケット買いに行って、楽しみにしていた。
1日4回上映で、トークショーは1回目と3回目の上映後に行われる。
映画を見る前よりも見たあとのほうがいいなあ、と思ったのと、
終わる時間のことを考えて、1回目のチケットを買った。

映画は導入部で「あ、これダメかも?・・・いや〜大林、終わったな〜」と
かなり不安になったけれど、その後はジワリジワリと魅きこまれていった。
ナンちゃんが泣くシーンが印象に残った。あんな演技できるんだ、と驚いた。
良い作品だったから、大林監督、まだ大丈夫だなあ、と安心できたよ。

さて、お目当てのトークショー。
ナンちゃんがスリムで姿勢も良くて、そのことにまずびっくり。
若々しいというか、若作りしてる感じじゃなく、自然体でそれなのだ。
テレビで見るよりも細いし、ナンチャンすげぇなぁ〜・・・と思った。
大林監督はいつも通りのあの感じ(笑)。この人はこれでいいのだよ。
いちばん安心できる。変わってしまうと心配になる。

この作品について。ナンちゃんを選んだことについて。尾道について。
30分のトークショーはこの3つについていろいろ話してくれた。
大林監督は、いつもの、あのおだやかな口調で話してるんだけど、
尾道だからなのか、嬉しさと安心感があるような様子だった。
ナンちゃんは、自分も主役なのに前に出すぎず、
大林監督をうまく引き立てていて、ときどき笑いをつくったりして、
会場を楽しませ、なごやかな雰囲気にしてくれた。
30分なのに、すごく濃い時間で、中身が詰まっていて、長い時間だった。

最後に大林監督が、こんなことを言った。
「僕の大好きな尾道が、どんどん変わっていってしまい、
もう、この街で映画はできないなあ、と思っていました。
でも、いまは、若い人たちが集まってきて、古き良き尾道を残しながら、
自分たちの新しい尾道を作ろうとしている。この映画館もそうです。
そんな、いまの尾道なら、また映画を作りたいなあ、という
気持ちが沸いてきました。」

おおぉぉ〜〜!・・・と思った。 嬉しい言葉だった。
でもな〜、これはまあ、半分はリップサービスで、半分だけ信じておこう。
2010 10/01 20:51:05 | 映画 | Comment(0)
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11月17日(土)、映画『ただ、君を愛してる』をWOWOWで見た。
めがねの宮崎あおいがすごくかわいいので、気分よく浸って見ていたら、
後半、舞台がニューヨークへ移ったときに「ちょっと待って!」と思った。
これ、『恋愛寫真 Collage of our life 』(2003)と同じじゃん!・・・と気がついたのだ。
あっちは少しミステリアスで、こっちは素直な純愛ドラマで、作品の世界観は違うけど
主人公2人の設定や物語の流れが、パクリを通り越して「同じ」なんだよね。
ええええぇぇぇぇ〜〜〜〜〜。 どういうことぉ〜〜〜?????

見終わったあとからすぐにネットで調べたよ。
そして、僕が知らなかっただけで、この2作品は大きな関連があったことがわかった。
出発点は映画と小説を同時に作り発表しよう、というコラボ企画。
タイトルは『恋愛寫真』。主人公は瀬川誠人と里中静流。2人のキャラや設定も同じ。
ストーリーの本筋も同じで、それを映画は堤幸彦が撮り、小説は市川拓司が書く。
そして、その小説のほうを映画化したのが、この『ただ、君を愛してる』だったのだ。
だから、ストーリーは同じだし、主人公2人の名前も設定も同じだったのだ。

         
               / 映画  『恋愛寫眞 Collage of our life』 堤幸彦(監督)
『恋愛寫眞』 コラボ企画
               \ 小説  『恋愛寫眞 もうひとつの物語』 市川拓司  
                        ↓
                      映画化
                        ↓
                      『ただ、君を愛してる』 


整理するとこうなる。まぎらわしいというか、わかりづらいというか、説明が足りないよ。
しかも、映画化にあたりタイトルも変えてるし、これじゃあ、わからないよなあ。
なにも知らずに映画館で見た人のなかには、同じようにびっくりした人もいたと思う。


             『恋愛寫眞』   『ただ、君を愛してる』

瀬川誠人   →   松田龍平     玉木宏  

里中静流   →   広末涼子     宮崎あおい


ところで、この2作品で主人公の2人を演じているのがこの人たち。
同じ人物を演じているので、作品としてではなく、
それぞれの演技やキャラを較べてみるのも面白いと思う。
  
2008 01/27 10:50:00 | 映画 | Comment(0)
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11月上旬、青山真治監督の最新作となる映画『サッド・ヴァケイション』を見てきた。
アート寄りで、作家性が前面に出ている作風ではなく、すごくわかりやすい作りに驚いた。
こういう映画も撮れるんだな〜と思ったよ。

この映画が見たいと思った理由はごく単純なところにあって、
『ユリイカ』(2000)の梢(宮崎あおい)が、この作品に再び登場していることを
なにかの映画紹介で偶然知って、彼女の「その後」を知りたい・・・と思ったんよね。
ただそれだけだった。
ところが、見に行く3日前になって、ネット上でこれまた偶然に、
これは『Helpless』の続編であり、主人公も同じく健二(浅野忠信)である・・・ことを知る。
おいおい、昔、WOWOWの青山真治特集で見たと思うがすっかり忘れてるぞ!
こりゃまずいぞ・・・てことで、すぐにレンタル店にダッシュしてDVDを借りてきて、
見に行く前日の夜に鑑賞。
いや〜これは見ておかないといけない作品だったわ。間に合ってよかった(笑)。

そんなドタバタがあって、見に行ったこの映画。
導入部も最後の着地点も、こちらの予想や期待とは全く違う方向へ向かっていたから
びっくりしたし、もやもやしたし、どうも満足しきれなかった。
青山真治監督は、女性がもつ「母性」を描きたかったそうだけど、
「すべてを包み込む大きなもの」・・・という意味での母性を表現したつもりが
「すべてをとりこんでいく大きくて強いもの」と伝わるように仕上がってしまってた。
だから見終わったあと、あたたかい穏やかな気持ちにはならず、
「女性は強い」「女性は怖い」という印象が残って、なんか落ち着かない気分になった。

作風はわかりやすくなったのに、あっちこっちでちょこちょこ説明不足なのも欠点。
思わせぶりなシーンを出しておいて、それがなんの伏線にもなっていないとか、
なにかありそうなのにそのエピソードは描いていないとか。
健二の物語で、その主軸はブレていないけど、よけいなことをしているよね。
これは青山真治監督が1人よがりになってしまった結果なんだろうと思う。

期待が大きかっただけに、どうしても粗探しみたいな感想になっちゃうな〜。
出演者はみんな演技が上手いし、見せるカットもあるし、音楽も良かった。
オール北九州ロケで、あの土地の空気感まで自然に伝わってきた。
浅野忠信とオダギリ・ジョーの2ショットなんて、スクリーンで見ると凄いよ。

もっと良くなる、良くできる作品なのにな〜、もったいないな〜という印象なんだけど、
レンタルに並んだら、借りてきてもう一度見てみようと思う。
違った見え方、感じ方になるかもしれない。
2008 01/27 10:46:30 | 映画 | Comment(0)
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