
私は今、中国人と付き合っている。いわゆる国際恋愛だ。
当初はこんなところで付き合うとは、全くにして予測していなかった。むしろ今流行の“負け犬女性”に憧れ、本気で目指していた。
が、出会いとタイミングって、本当にその通りだ。成り行きに任せていたら発展し、あれよあれよと言う間に自然発生。
ちなみに相手は会社の同じ部署の先輩だ。こっちでは社内恋愛ってタブーなので、出来るだけ社員には秘密にし、公私混同しないよう毎日気をつけなければならない。社内の個人主義の雰囲気上、仕事しづらくなってしまうからだ。
そもそも事の始まりはというと、同じ部署で一緒に仕事する事が多く、仕事以外にも会うことが徐々に増えていき発展した、って言うまぁ無難なパターンだ。
言葉の面では二人の間では問題ない。私の中国語は下手だが、相手の日本語がうまいから・・・; ただ彼は中国人の朝鮮族。生まれつき韓国語と中国語で育ったバイリンガル人間だ。(詳しくは6月29日の記事「少数民族」参照)プラス日本語も出来るので、正しくはトライリンガルか。そのため、朝鮮族の家族や友人達とは韓国語で話す。そういう時、彼らがどんな会話をしているのか、私にはさっっぱりわからない。まぁ中国語だったら大体どういう話題で話しているのかは分かるが、早くて方言混じりだとお手上げだ。そんな訳で要練習。まぁ2人間の意思疎通は全く問題ないからよしとしよう。
が、食べ物の好みは結構違うみたいだ。彼の好物は“犬”だし、中国人朝鮮族は辛いものが大好きである。その“辛い”の度合いも日本のカレー粉の“辛さ度数”とは比べ物にならなく、ものによっては脳ミソをやられそうな辛さだ。食事マナーも違う。日本ではお茶碗を持って食べるが、彼らの文化ではそれは行儀悪いとされており、お皿は置いてテーブルに肘をつき、体ごと前に乗り出して食べる。また、カレーなど、ご飯と一緒に食べるものは、ご飯とその具をグルグル混ぜて食べるのが普通。汚いことでも行儀悪いことでもない。など等だ。まぁ同じアジア人だし、根本的には充分、食を楽しめるので、それほど深刻なことではないとしよう。
その他習慣の面では、多少の違いはあるが、今のところそれほど気にならない。一口に“中国人”といってもいろんな生活をしている人がいる。彼は日本経験があり、私は今中国にいる。互いの国のことを互いに知っている訳なので問題ない。まぁお互いの国のことを全然知らなかったら、私は始めからそれほど親しくはなっていなかっただろうが。。。
だが、お互いの育った環境は激しく違うらしい。実家まで訪問したことはないのだが、日本で豊かに育った私と彼の育った環境は激しく違う、としょっちゅう言われるし、写真等を見たところ本当にそうみたいだ。
彼の場合は頭がいいらしく、あまり豊かではないながらも学校には行け、勉強はでき、日系企業に入社。それから社内の日本人と暮らしたり日本に派遣されたりしたので日本経験を得、会社に入ってからの生活環境はそれまでとは一変したそう。ちなみに私は日本のごく普通の一般家庭で、整った環境で豊かに育った。覚えた言語はもちろん日本語(東京方言)のみ。
全く違った幼少時代を持っているが、互いの適応能力がよかったというか、、今となっては言われなければそこまでは全然分からなかった。
さて、親身な方がよく聞いてくる。
「将来どうするの?」
この前とある店の店員が興味を持ったらしく、根堀葉堀聞いてきた。ちなみに私は現在23歳で、彼は25だ。
で、その答えは、「・・・・さぁぁ〜?」 ←無責任チックだが、本当にこうだ。軽はずみに付き合っているわけではないが、私は来年確実に日本へ帰る。日本での社会経験がないから、まずは日本で働きたいからだ。彼も私は一度日本社会に戻っていろいろ経験すべきだ、と同意している。その後どこに根を下ろすかは今のところ互いに不明。
私はノーテンキなので、そんなこと今考えても仕方ないべ。なるようになるさ。。と割り切っているが・・・意外に周りのほうが心配してくれているよう。
そんな訳で、当分の間は結論の出ないルーレット。