昨日までで、菊池英博氏の「増税が日本を破壊する」のご紹介を終えました。ここ数日間の、縦書き文書は結論としてB5用紙縦に3段縦書きが良いと言う結論になりました。
しかしながら、縦書きはそのままブログには書けず、ワードに書いてそれを画像としてコピーしその画像をブログに貼り付けましたので、テキストデーターとしてコピーし、読んでいただいた方々が自由に編集することが出来ませんので今日はその部分をテキストデーターとして表示します。
こんな大事なことを一般マスコミが全く報道しないで、アメリカべったり、またアメリカに物を買ってもらわねば困ると言った大企業の要請に応じて、日本経済をぐだぐだにする自民党・公明党そして現在では民主党政権には困ったものです。圧倒的多くの国民は日々の生活で勢一杯です。巨大マスコミが白を黒だと言い続ければ、嘘も真実になります。
私などは、現役の頃は仕事仕事で、じっくり報道を検証することも無く、経験的な事で判断していたのですが、退職後にようやく複数の新聞やインターネットで少数の人の意見を知って関連することを調べたり、聞きに行ってさらに調べたりしているうちに、根羽村商工会様の主催による菊池英博氏の講演をお聞きし、財務諸表が判らないと本に書いてあることが科学的に正しいか判断もつかないということで、國貞克則氏の「財務3表一体理解法」を再度読み直し、ようやく菊池氏の本を読めるようになり、これは大変だと言うわけで読書法に沿って素読、精読、そしてこのブログを書くことで要約をして皆様にご紹介してきました。
ぜひ、皆様方にも、「増税が日本を破壊する」を購入されるか、図書館で借りるかして読んでいただき、自分の経験や身の回りのことと関連してブログなどに書いていただければ、多くの人の目にふれ世論にも影響をもたらすと思います。
今日の参議院選挙の結果がどうなるか心配ですが、どちらに転んでもさらに3年後には衆議院選挙、参議院選挙がありますから、その時までには十分力を発揮して本当に明るい未来を展望できる政治体制確立のための世論作りに貢献できると思います。
日本の伝統をベースにした改革が繁栄をもたらす菊池英博氏「増税が日本を破壊する」より
戦後の日本が短期間にこれだけ回復し、成長した要因は、伝統的な日本のシステムを維持し発展させながら、その上に立って欧米のよさを導入してきたからである。
ところが、一九九〇年代から今日まで、日本経済が長期間停滞しているために、その停滞の原因が日本の伝統的な手法や、理念(考え方)が間違っていたためではないかといった批判が起こり、これが日本改造や構造改革といった議論を引き起こしている。
しかし何一つ改善したものは無く大増税以外に道がなくなってきている。我々日本人は現状を謙虚に振り返り日本の伝統をベースにした改革が日本に繁栄をもたらすことを知るべきである。あるべき姿を実現するための諸条件についてまとめる。
雇用の安定と生活保護の意義こそ日本の誇るべき伝統だ 菊池英博氏「増税が日本を破壊する」より
日本の伝統的経営理念として世界に誇れるのは、雇用の安定を最重要目標としていることである。その前提は終身雇用と年功型人事システムにある。「年功」とは経験であり、「経験」は能力である。この「経験と能力」を長期間で評価されて仕事の内容が決まってくる。日本を代表する大企業でも会長や社長は一社員からスタートし昇格したのである。その前提には、終身雇用と生活保障があるこうしたシステムの下でこそ従業員は必死に働き企業が発展し、従業員も成長していく。これは中小企業でも同じである。会社と従業員の一体感を醸成しながら企業を成長させてきたのが日本的な経営である。
しかし現在では一時的に赤字が出れば銀行はすぐ企業に借入金の返済を迫る。時価会計と減損会計を使い企業の資産評価を行い、含み損があれば、ただちに損失として表に出させて企業潰しにかかる。こうした管理方式はただちにやめて長期的視野に立った経営を重視すべきである。
私の感想・・・終身雇用と生活保障は働く当人にとっても重要ですが、子供たちの教育にとってもとても重要です。親が不安定な生活では、次世代を担う子供たちは安定した教育を受けて育っていくことが出来ません。子供の教育が親の生活とは切り離して成り立つならべつですが。
日本の土壌に合わないものは取り入れるな菊池英博氏「増税が日本を破壊する」より
日本の生活様式や生活文化は農耕民族型であって狩猟民族型ではない。風雨にさらされ、台風が来れば、一挙に収穫が壊滅してしまうこともしばしばである。そのため危機に備えた蓄積が必要である。企業ではその蓄積が「含み益」であり、「簿価会計」はこうした日本の伝統的な農耕民族型の生活経験から来ている。欧米でも、欧州は簿価会計が中心であり、アメリカでも国内中心の企業は大手でも時価会計とっていない企業も多い。「時価会計と現損会計は国際ルールだから全ての企業が守るべきである。」と言う
考えは大きな誤りである。こうした誤りが当然のように大手新聞などで報じられてきたことが、日本の国力を弱める原因の一つになっている。会計制度は政治的判断で決めるものである。政治レベルで国益を考えた判断が求められる。 時価会計と減損会計は大手で海外に上場している企業だけに限定的に採用すれば十分である。
私の感想・・・日米貿易収支は一九八〇年代のバブルが崩壊し九〇年代はほぼ平行に推移し2千年代に小泉構造改革で多少減ってきたのですがアメリカの貿易収支は落ち込んでいくばかり。涙ぐましい日本の努力があったということです。民主党しっかりして欲しいですね。
若者に夢を与えよ、全ては安定した雇用からだ菊池英博氏「増税が日本を破壊する」より
フリーターが増え、ニートと呼ばれる若者が増えている。すべては国の政策の失敗からきている。若者に覇気が無いのは、雇用の安定が薄れ、将来への夢が持てないような世の中にしてきたことが原因。こうした状況を是正するためには、経済規模を拡大し、雇用機会を増やす以外に道はない。今後少子高齢化が進む今こそ、経済規模を拡大することが喫緊の課題である。「少子化が進むから緊縮財政にしろと言うのは現在生きている若者に、生まれてこなかった方が良かった」と言うようなものだ。日本が国として「自分のために自分のカネを使えば、解決するのである。
私の感想・・・まだ若者と言ってよい年代の人が自暴自棄になり眼を覆いたくなる犯罪を起こす事例は枚挙に暇が無いし、40代ともなれば、もう行く末をどうすればよいか展望は開けないし、日本の損失です。
家庭の崩壊が社会を混乱させ人間尊重の精神を喪失させている。家庭崩壊が原因で悪事に走る若者が多いし、家庭を大切にしない風潮が見られる。これはデフレ政策の弊害。経済的理由で家庭が行き詰まり、家族離散の憂き目に会うケースが増えている。戦前の昭和恐慌の時も人を平気で殺す事件や社会不安を助長する雰囲気が強まった。こうしたなかから、それを取り締まると言う名目で
言論統制が進んだのである。
私の感想・・・お父さんもお母さんも深夜の仕事、夜の食事はそういった子供達がコンビニでたむろしてよからぬ行動に走ったり、ろくなことはありません。せめて近くにお祖父ちゃんお祖母ちゃんがいて面倒を見てくれるのならまだ良いと思うのですが、核家族化で子供が放って置かれるのです。家庭が崩壊してしまったらもうどうにもなりません。親としてはデフレで仕事が無いのですから分かっているけど手のうち様がないといった人も多いと思われます。
内需拡大こそが日本が生き延びる道だ。 日本が戦後の苦難の道を乗り越えて世界最大の債権国に成長してきたのは、従業員と国内需要を重視した経済政策と労働政策を採用してきたからである。一九六〇年代から一九七〇年代にかけて日本でも激しい労働運動があり経営者や政府与党が基本的に組合の要求に応じたため労使間の調和が醸成され、内需の拡大に繋がった。
世界から尊敬される国民になろう。
日本は世界の笑いもの、世界一の金持ち国家が、自分のために自分のカネを使わない。財政赤字が拡大、政府債務が増加していく。そのツケ大増税で国民に転化。経済を思いきって活性化するため再構築しよう。
私の感想・・・日米貿易摩擦解消のために、様々な手が打たれてきたので、それらを元に戻す政治が必要だと思いますが、民主党は自民党とほとんど変わらない。困ったものです。