ハノンはおもしろくないので使っていないと書きましたが、それではいったい何を使っているかというと”バーナムピアノテクニック”です。
子供から大人までほとんどの人に使ってもらい、ほとんどの人がとても気に入ってくれています。
全くの初心者から使えます。最初の曲がこれです。
使い方は工夫次第でいろんなアイデアが浮かぶユニークな本です。
「歩こう」「深呼吸」「歯を磨こう」などおもしろい題名がついていて、動きが題名からイメージできるようになっています。簡単ですが初級でもジャンプなど、動きのあるものや、音が飛ぶもの、腕の交差がすぐに出てきて、とっても弾いていて楽しいです。すぐにピアニストになった気分も味わえるくらい〜です。
ただ楽譜通りに弾くだけではなく、生徒さんの年齢、性格、指のタイプなどによって、使い方を工夫するともっといろんな可能性がある本だと思います。
私の使い方ですが、
1、一つのグループ(12曲ずつグループになっているので)をいつも必ず全部弾いてもらう。これをすると楽譜を見てすぐにこれはどんな動きかというのがつかめるようになる、切り替えができるようになる、何度も弾くことで指の動きがよくなるようにと思ってます。
2.何度か弾いていると覚えてくるので、先生が弾いてどれを弾いたか当ててもらう。ゲーム感覚でする。これで聴くという力が少しつく。
3.先生が弾いたのと、同じのを弾いてもらう。聴奏のような感覚です。
4.曲の題名と指の動きとの関連性を考える。これで指の動きのパターンをはっきり理解できるようになる。
5.体を使って題名の動きをしてもらう。それと合わせて歌ったりしてその曲を知ってもらう。
6.テンポを変えて弾く。一番速くと一番遅くで弾いてもらう。いろいろとやってみてその違いを考えて一番好きな(理想的な)テンポというのを一緒に考える。
7、同じパターンで長調,短調を学ぶページがあるので、長、短の説明や聞きわけをしてもらう。
8.先生がいろんな弾き方をして、どれが一番いいと思うか、また何が悪いと思うかなど一緒に考える。私は3パターンくらい弾いて聞き比べします。
9.ハ長調が多いので、調を変えて弾いてみる。
10.まだ練習していない曲を、楽譜をみて覚えて弾いてもらう。できれば両手、できそうにない人は片手ずづを1小節ずつなど短く区切ってする。これで初見や読譜力がつく。次回の練習がラクになる。
まだまだいろいろとありますが、生徒の反応を見ながら、思いついたことをやっているとあっという間にレッスン時間が過ぎていってしまうくらい楽しいです。
『ミニブック』が初心者です。両手を使って弾くので、バランスよく学べます。
ミニブックの次は導入書でそれから1巻になります。
ミニブック
導入書
1巻
2巻
3巻
4巻
ぜひ楽しい本を使って楽しくテクニックの勉強をしてくださいね。