通説にとらわれない新しい歴史解釈
日米間においても、少なくとも両国民のレベルではあのような熾烈な殺し合いをしなくてはならないような深刻な問題は存在しなかった。米国第三十五代大統領ジョン・F・ケネディの父親で1938年当時駐英大使だったジョセフ・P・ケネディは次のように語って戦争の回避を訴えた「私はみなさんにお尋ねしなければなりません。いったい世界にあなたの息子さんや他人の子供たちの命をかけるほどの議論やら論争が存在するのでしょうか?」ーこれはドイツとの戦争の危機に対しての発言ではあるが、当然日本に対してもあてはまるだろう。
日独伊三国同盟の成立、南部仏印(現南ベトナム)進駐ーこれによってシンガポールやオランダの植民地であった油田地帯が日本の航空機による攻撃範囲に入った。)このように日本は欧米諸国の反応を自国に都合よく楽観的に判断して次々と欧米に対して敵対行為をとり、悪魔に魅入られたように破滅への道を進んでいった。
連合国は報復処置として石油、屑鉄の日本向け輸出の禁止、日本の対外資産の凍結等、日本の甘い予想を裏切る厳しい対抗処置により日本を窮地に追い込んで行った。
ナチスドイツの旧領土回復の問題にしろ、日中紛争の問題にしろ、決して第二次世界大戦の莫大な犠牲に引き合うような重大な問題ではなかった。まるで悪魔が巧妙に世界的規模に導火線を張り巡らして小さな火種を世界的大火災に発展させたような気が私にはするのである。
2008 09/12 22:52:19 | none | Comment(0)
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