直接来局の方、あるいは電話のお問合せで、漢方薬販売をお断りした事例集

2005年 09月 26日 の記事 (1件)


当方の薬局では、子供さんは殆どお断りしている。

何と冷たい漢方薬局だろう!?

実際には、子供さんのご両親が先に当方の漢方を愛用され、信頼を得られた場合には、そのご家庭の子供さんにも、依頼されれば、例外なく、適切な漢方薬を販売している。

問題は、初めて子供さんを連れてこられた場合である。

開店当初から10年くらいは、それでも積極的に、ご相談に乗り、多くの子供さんに漢方薬の素晴らしさを味わってもらったものであるが、その頃から、突然のように、お断りすることが断然多くなった。

なぜか?

親御さんのマナーの悪さ、親子での聞き分けの無さ、などが、その頃から極端に感じるケースが増えたからである。

無駄な時間を奪われるし、親子の我儘(わがまま)に絶えられなくなったのが事実である。

そんな! 我儘なのは、当の漢方薬局の薬剤師ではないか、と言われれば、半分は、その通り。

否定するつもりは毛頭ない。

然しね〜〜ェ、こちらだって生身の人間です。

やわな人間だけに、出来もそれほどよくない人間だから、現代人特有の、客だから何を要求してもイイ、という態度、マナーのなさ、病人をかかえているという無意識の特権意識。

これらに耐えられなくなった。

あれに耐えていると、こちらがノイローゼになりそうである。

その頃から、大人になってからなら、いくらでもご相談に乗りますから、子供さんの頃は、まだまだ西洋医学で充分に治せるものですから、どうぞ、現在通院中の病院で、思わしくないのでしたら、他にもきっといい病院がありますから、といって、時には適切な病院をアドバイスしてでも、上手に逃げを打つことだって珍しくない。

とりわけ、昨今のように、成人の方たちの難病ばかりのご相談が増え続ければ、なおさらである。

ただ、最初にも書いたように、先にご両親が、当方の漢方薬に信頼を置いて下さった場合には、別である。

だから、一家全員が、当方の漢方薬の愛用者、というご家庭もかなり多い。

本音を言えば、現実は、このようなものなのだ。

上記の当方の逃げ口上に、一旦はあきらめられた方も、成人されてから、本腰を入れて来局され、熱心に漢方を続けられたケースは、意外に多いのだから、世の中は、まったく奇縁である。
2005 09/26 22:26:30 | お断りの事例
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