直接来局の方、あるいは電話のお問合せで、漢方薬販売をお断りした事例集
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2006年 07月 の記事 (3件)
火曜日とは言え、月末の火曜日だから朝から忙しい昨日のことである。 車で二時間前後はかかる場所から、予告ナシにやって来られた中年男性。コレステロール値が三百をかなり越えて、近くの開業医の先生にスタチン製剤をもらって服用していたが、副作用が強いことを知って恐くなり、漢方薬を求めてやって来られたのだという。 これを服用していると簡単に200以下に下がり、主治医はもっと下げないといけないというばかりなので、ますます恐くなったということである。
しかしながら、よく訊けば、服用中は血液がサラサラになる気分がして身体も軽くなり、体調も良かったと言うことである。 ということは、貴方には副作用が出るどころか、明らかに有効に作用しているようだから、スタチン製剤を再開して、200以下には下げすぎないように注意しながら使用することを主治医と相談すべきだと説得。
漢方薬を服用しても到底スタチン系製剤の威力には及ばないし、明らかに副作用が出ているのでもなければ、あえて漢方薬に切り替える必要もないでしょうということで、御帰宅を願った。
確かにスタチン系製剤による副作用に遭遇するケースは、文字通り日常茶飯事であるが、一部の人には明らかに有効に働いているのだから、常にケース・バイ・ケースということであろう。
参考文献:下げたら、あかん!コレステロールと血圧 (浜 六郎著) スタチン製剤の服用を強く奨められる初期ガン摘出後の患者さん ←大問題!
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某漢方薬関連研究会では、ここ何年にも渡って、その会で取り扱う漢方薬(医薬品)類のインターネット販売を中止するよう、強く要請されている。
多数の会員を抱える研究会であるが、ほんの一部、数十件足らずの薬局では、たしかに盛んにネット上での「お誘い販売」が常習化されている。 その会では、消費者保護と遵法の立場から取り扱い医薬品についてインターネット上で「買い物カゴ」「カート」「注文表」方式や「ネット市場」を使って販売しないようにお願いしてまいりました。その結果、医薬品は7月中に目標達成可能な状況になりましたことを報告いたします。 との報告書が本日郵送で送られて来た。
同時に医薬品以外でも、この会が取り扱う関連商品もインターネット販売を中止してほしいとの要請である。白いんげん豆の健康被害事件も大々的に報道されているさなか、相談、説明を介さない安易なネット販売によって一般消費者に不測の健康被害をもたらした場合、問題はその商品ばかりでなく、それを取り扱う研究会全体の信用失墜まで及ぶことになりかねないと危惧する声が多く寄せられています。 この漢方関連研究会が、これまでも再三再四、医薬品のインターネット販売を中止するようにと強く要請できる根拠は、入会時に交わした正式な契約に基づくしっかりした法的な根拠が存在するからである。
ともあれ、上述のように7月中に目途が立っているように書かれているが、先ほど調査したところ、相変わらずインターネット上でこの会が取り扱う漢方薬類(医薬品)が、引き続き「お誘い販売」されているのを確認したが、単なるアリバイ作りではないことを祈るばかりである。
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現代のように価値観が崩壊した社会になると、人を人とも思わぬ御仁が増える一方だが、当方のような頑固爺が経営する漢方専門薬局では、老いも若きも皆さんとてもマナーが良いこと、これは日本国中に自信を持って自慢できることである。
ところが、ときにトンデモナイ光景を目にすることがある。たとえば、暫く前から通っている二十歳前後のお嬢さんは、若い割には驚くほどマナーのよい女性で、さぞや素晴らしいご両親に恵まれていることだろうと、勝手な想像をしていたのが大間違いだった(笑)。
たまたま今回は来れなかったらしく、代理で母親が常用の漢方薬を求めに来た。二種類をお出ししていたので、どちらのほうですかと女性薬剤師が質問すると、 「漢方薬ですよ、漢方薬を買いに来たんですよ!」 と意味不明、錯乱気味な怒り顔と口調でまくし立てる。
そんな馬鹿げたことを、漢方専門薬局だからわザワザ漢方薬を買いに来たんだぞっと、アピールするほうがどうかしている。子供さんに何も聞かずに来たのか、ハタマタ自分とこの娘さんだけがこの薬局の客だと思い込んでいるのか?というよりも、たとえ漢方専門薬局であれなんでアレ、店舗とみればハナカラ高飛車に出るどうしようもない人種に違いない。
これほどの親子のマナーの違いには、藤村操が人生不可解と叫んで華厳の滝に飛び込んだ こととはあまり関係ないが、 実に「人間不可解」としか言いようが無い出来事だった。
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