直接来局の方、あるいは電話のお問合せで、漢方薬販売をお断りした事例集
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2005年 12月 の記事 (7件)
薬局に直接来られた方で、膀胱炎に効く×××ジュース(サプリメント類らしい?)はありませんか、と女性薬剤師に問うている。
小生は直接来局したことのあるかなり遠方の新人さんで、その後の経過のご報告の応対で電話に出ている最中だった。
サプリメント類らしきそのジュースなるもの、どうどうと効能をうたって売られているのかどうかは知らないが、「膀胱炎に効く」とおっしゃる。
当方の専門の漢方薬を求めるわけでもないし、常連さんや新人の患者さん達の出入りの激しい午前中のことである。
当方は漢方薬の専門薬局ですから、当然ありませんよとお断りするのにも一苦労。
このような年の暮れの忙しい時に限って、漢方専門薬局の仕事の能率を奪うかのようなお問合せが増えるのはどうしてだろうか?
実に不思議でならない。
地元では遊び半分の方はお断りで有名?な薬局であるはずだが、それでもこの調子である。
膀胱炎くらい、多くは猪苓湯で治るものだが、漢方薬を求めに来るならともかく、サプリメントで膀胱炎を治したいとおっしゃるのだから、まったくお話にならない!
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「申し訳ありませんね〜、その程度のご相談ならお近くの薬局でご相談下さいネ」
何と、随分な薬局だな〜〜と、あきれ声で電話のやり取りは終了。
この年末、難病相談の新人の方が増えており、漢方専門薬局でなければというものでなければ、ほとんどが丁重にお断りである。
29日を最後に、来年は5日からの開局だから、忙しい。 上記のような電話相談では、当然のようにお断りせざるを得ないのである。
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タイトルのような御質問のお電話。
「もちろんありますが、お医者さんの診断名は何なのですか?」
××(注:臓器の特定の名前)のムニャムニャムニャ〜〜〜
で、はっきりとは覚えておられない。
「漢方的な体質によって、貴方に適切な漢方薬の配合というのは、電話で簡単にお答えできるような安易なものではありませんので、よくお医者様と御相談されて・・・・・・・」
要するに、お気楽に漢方薬を考えるべきではないこと、しっかりと西洋医学治療を経て、それからのことにすべきだとお答えして安易な御質問には、やや厳しいお返事でお断り。
第一、お宅には血栓を溶かす漢方薬はあるのですか?という御質問自体は仕方ないにしても、ご自分のご病気の診断名も定かに記憶できない方には・・・・
いや?もしかしてご本人の病気ではなく、身内や家族、あるいは友人の疾患の相談のつもりだったりして???
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タイトルのような電話での御質問が、昨日のみならず2週間前にもあった。
驚くべき、しかもあからさまなご相談である。
そのような重大な疾患に対して、安易にこたえられるわけがない。
漢方だけでガンを治す方法はないか?
との大胆な御質問に、絶句。
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これまで小児科にかかり、ステロイドを一切使用しない食事療法で効果なく、漢方治療を求めて来局された若いご夫婦と赤ちゃん。
その療法は、成長を妨げるのでまずいかも知れませんよ、ということで、 しかしながら、漢方薬の服用はとても無理だろうからと、開業しておられる皮膚科を御紹介する。
正しいステロイドの使用をすれば、決して恐くはないことを説明しかつ説得し、漢方系の中医学専門の医師が書かれたステロイドの使用方法の一部のコピーをお渡しする。
御紹介した皮膚科の先生にも一部をお渡しするようにと2部を差し上げる。
大人になっても、もしも治っていなかったら、いつでも御相談に応じるから。 といっても、小生が生きていればの話ですすがネっと冗談を言えるくらい、よく事情を納得してもらえた。
小児科で治らなければ、矢張りアトピー性皮膚炎は、専門は皮膚科ですよ、というとだ。
小生の薬局では、例によって子供さんは、御両親が漢方薬の愛用者で無い限りはお断りしているが、よく事情を納得してもらえた。
実際のところ、アトピー性皮膚炎でには正しいステロイド軟膏の使用方法を守る限りは、副作用の心配はほとんどないのである。 それには、皮膚科の先生の懇切丁寧な指導が必要であることは言うまでも無い。
ところで、これが成人のアトピー性皮膚炎であれば、ご本人が漢方薬に賭ける熱意がある限りは御相談に応じるし、実際に過去にもかなりの実績がある。 重症者であっても、初期はステロイド軟膏と併用することがあっても、そのうち次第に減量して、最終的には漢方薬類だけで解決できるようになるものである。
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今朝は早くからとんでもない電話で時間を潰された女性薬剤師の話。
例によって若い女性からの婦人科疾患関連の御相談、というよりも、一方的にまくし立てられ、さすがにベテランの女性薬剤師もほうほうの体(てい)。
ここで「例によって」と記したのには訳がある。
小生の薬局のお問い合わせで、きまってマナーが悪く、一方的で独善的な口上と非難を浴びせられるのが、不思議と若き女性たちからばかりであるからだ。
一昔前の世界にも誇れた「大和撫子(やまとなでしこ)」はどこへ消えたのか?! 現代の、とりわけ若き女性達のマナーの悪さにはホトホト呆れるばかりである。
さすがの歴戦の中年女性薬剤師も、今回ばかりは目を白黒させるばかり。
「お金儲けがしたいから、こんなにズルズル電話を引きのばしているんでしょ〜〜〜!!!」
と怒鳴られた、という訳である。
いかにお断りしてお電話を早く切り上げるか、上手にお断りし続けているのに、一方的にまくし立ててがなり続けたのは、最初から最後まで、相手の若き女性だったのだから、ソバで聞いてきても、可笑しかった。
分析すれば、つまるところ、自分の思う通り、期待通りの返事が返ってこない時に、彼女たちのヒステリーが生じるもに違いない、と中年女性薬剤師の分析であるが、小生も「ナルホド」的確かも、と感じたものである。
それにしても小生の薬局では、孔子も言われたように
「女子と小人は養いがたし」
という空気がますます蔓延するばかりであった。
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前回の投稿分も、今回のお断り事例も、ご相談者もとても理解力のある方達で、すぐにご納得されておられる事例が続く。
今回は、ある疾患から開頭手術後のボケ症状に対して、釣藤散はどうだろうか、とのお電話でのお問い合わせであった。 もちろん、ご本人様がどういう体質であるのか、その他詳細な情報が得られない限りは、うかつに良いかどうかのアドバイスは不可能であることをお伝えすると、直ぐに納得して頂けた。
蛇足ながら、前回も今回も、直接電話に出て対応したのはもう一人のスタッフである女性薬剤師であった。
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