直接来局の方、あるいは電話のお問合せで、漢方薬販売をお断りした事例集

カテゴリ[ 途中からお断りの事例 ]の記事 (3件)

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これも数年以上前のことだったが・・・・・

重大な疾患でご本人には御高齢ゆえか、実際の病名を言われていない。

医師の許可ももらって御家族が当方の漢方薬を購入して、入院中の病院でも服用させてもらえる、という話にまでなっていたのだが、最終的にはどうもかみ合わない。

ご家族の御質問が、どうしても当方には理解に苦しむ本末転倒の内容で、これはまずいと思ったから、ご病気のご本人自身がみずから漢方薬を望んでこられたわけでもないのであるから、あとあとトラブルになっても困ることでもあり、途中でお断りせざるを得なかった。

それまでには、相当な時間をかけて説明もし、また医師の見解も何度も確かめてのことだから、ご家族さえしっかりしていたら少しでも楽に、延命等が可能になるようにと漢方薬の配合をアドバイスしていたのだが、噛み合わない。

この期におよんで、ご家族の出される質問の内容に、当方数十年間にわたる経験から、申し訳ない事ながら、ご本人、ご家族、あるいは主治医等の板ばさみに合う可能性が大きいと判断せざるを得なくなった。

ご家族には診断された医師の見解をもっと深く理解し、臨機応変の心構えが欲しかった。

心痛でやや混乱状態かもしれない。
だから、深くご同情申しあげるものの、極めてデリケートな重大疾患である。

卑怯と取られても、当方とて保身をせざるを得ないのであった。
2006 02/27 22:01:57 | 途中からお断りの事例
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大分以前のことになるが、重度の生活習慣病による体調不良と合併症の循環器系の疾患などをかかえられて、わざわざ遠方から複数の方達と直接御来局された方。

諸検査のデーターや、病気の経緯等を熱心に話されるので、当方もテッキリその重度の疾患に漢方を使用されたいものと思い込んで、相当に繊細な神経を酷使して適切な漢方薬を模索していると、しばらく前からはじまった腸の不調が治る漢方薬だけが欲しいとのこと!

その程度の問題なら、すでに数日前から病院で出されている整腸剤をしっかり服用して、主治医におまかせすればよいレベルの問題である。

どうしても所望するので、桂枝加芍薬湯のエキス剤を出しかけたものの、病院の薬と併用することの問題点や、医師に許可を得てからなど、当然の疑問や心配ではあるが、そうであるなら最初に主治医に許可を得て来られるべきであった。

しかも、十分に病院で治療できるレベルの腸の不調程度で、しかもその病院からは八味丸などの漢方薬も出されており、この地黄という大便を軟化させかねない方剤では、不都合は感じないと言われるから、この点でもやや疑問は残る。

持病の問題に比べれば遥かに軽症の腸疾患のことだから、なおさら八味丸を長期間出されているその病院でよくよく相談して、腸の漢方薬を出してもらうなりすべきで、当方の漢方薬を用いるには及ばない問題である。

結局、当方からは漢方薬はお渡ししないことにした。

本来の持病と、遠方からワザワザ来られるご苦労にしては、漢方薬を求められる内容と、あまりにも落差が大きすぎて、時々思い出しては、なぜ?と思う不思議な事例だが、案外似たような事例は毎年、何度か経験することではある。

わざわざ、遠方から来られなくとも、内容的にはビオフォルミンなどでも十分に治療可能な内容に思えるものだっただけに、病院にかかりながら、その程度の問題で、しかも医師の処方した整腸剤を数日間しか服用しないうちに、何をいまさら、急に焦って遠路はるばるやって来られたのか、やっぱり、不思議でならないのであった。

このあと、疲労困憊!
2006 02/24 23:32:30 | 途中からお断りの事例
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病院治療では、一向に改善に向かわない子供さんのアトピーの事例で、遠方からわざわざご夫婦で、アトピーの子供さんを連れて来られた。

先日も、述べたように、多くの子供さんはお断りしているが、熱意に負けて、漢方薬をお出ししたものの、全然効かなかったはずの病院から出されていた漢方処方「白虎加人参湯エキス顆粒」を、隠れて服用していたために、配合バランスが台無しになって、途中から、漢方薬販売をお断りした事例である。

当方からの漢方薬類を始めても、一向に効力を示さず、頭をひねり続けては、苦労に苦労を重ねているところへ、効かなかったはずの保険漢方「白虎加人参湯」を、ずっと続けていることが発覚したので、効かなかった漢方薬こそ、一時やめていて欲しい、とお願いするも、保険が利いて安いし、漢方薬だから大丈夫じゃないか、と反論して、一向に聞き入れてくれないご両親なのであった。

事を分けて説明し、配合バランスが台無しになる。

熱証タイプの人に、朝鮮人参の配合は、まずいから、と何度説得しても、頑として承知してくれない。
また、中医学で言う湿邪も強いので、滋潤作用の強い白虎加人参湯は、邪魔にこそなれ、絶対に役には立たない、との説明でも、納得されない。

しかも、この漢方薬方剤の服用中ことを、半年以上も隠されていたのであった。

ここには、漢方薬なら効かないまでも、服用を続けていても、損は無い、といった変な思い込みがあるようである。

話し合っても、まったく無駄という、典型的な事例でもあった。

仕方ナシに、一切、当方からの漢方薬販売は、完全に中止し、白虎加人参湯を出されている病院に、即刻戻られるように勧告して、お別れする。

やはり、頑固な方というのは、気苦労ばかり多く、最終的には、このような、ひどい無力感に襲われることばかりである。

最初の電話での問い合わせや、直接面談時にも、相当慎重にチェックしたつもりでも、最終的な結果が、このようであったのは、残念この上ないことであった。
2005 10/01 16:02:07 | 途中からお断りの事例
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