直接来局の方、あるいは電話のお問合せで、漢方薬販売をお断りした事例集

2005年 10月 01日 の記事 (1件)


病院治療では、一向に改善に向かわない子供さんのアトピーの事例で、遠方からわざわざご夫婦で、アトピーの子供さんを連れて来られた。

先日も、述べたように、多くの子供さんはお断りしているが、熱意に負けて、漢方薬をお出ししたものの、全然効かなかったはずの病院から出されていた漢方処方「白虎加人参湯エキス顆粒」を、隠れて服用していたために、配合バランスが台無しになって、途中から、漢方薬販売をお断りした事例である。

当方からの漢方薬類を始めても、一向に効力を示さず、頭をひねり続けては、苦労に苦労を重ねているところへ、効かなかったはずの保険漢方「白虎加人参湯」を、ずっと続けていることが発覚したので、効かなかった漢方薬こそ、一時やめていて欲しい、とお願いするも、保険が利いて安いし、漢方薬だから大丈夫じゃないか、と反論して、一向に聞き入れてくれないご両親なのであった。

事を分けて説明し、配合バランスが台無しになる。

熱証タイプの人に、朝鮮人参の配合は、まずいから、と何度説得しても、頑として承知してくれない。
また、中医学で言う湿邪も強いので、滋潤作用の強い白虎加人参湯は、邪魔にこそなれ、絶対に役には立たない、との説明でも、納得されない。

しかも、この漢方薬方剤の服用中ことを、半年以上も隠されていたのであった。

ここには、漢方薬なら効かないまでも、服用を続けていても、損は無い、といった変な思い込みがあるようである。

話し合っても、まったく無駄という、典型的な事例でもあった。

仕方ナシに、一切、当方からの漢方薬販売は、完全に中止し、白虎加人参湯を出されている病院に、即刻戻られるように勧告して、お別れする。

やはり、頑固な方というのは、気苦労ばかり多く、最終的には、このような、ひどい無力感に襲われることばかりである。

最初の電話での問い合わせや、直接面談時にも、相当慎重にチェックしたつもりでも、最終的な結果が、このようであったのは、残念この上ないことであった。
2005 10/01 16:02:07 | 途中からお断りの事例
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