直接来局の方、あるいは電話のお問合せで、漢方薬販売をお断りした事例集

カテゴリ[ お断りの事例 ]の記事 (33件)

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漢方と漢方薬の質疑応答集H20年3月10日のブログより

 今日はたまたまだろうか、ご高齢者を持つご家族からのお問い合わせが、電話や直接のご訪問により、しかも同じ時間帯に続いた。
 偶然とはいえ、ご高齢者人口が増え続ける我が国の現状では、当然あり得ることであろう。

 しかしながら、常連さんやお馴染みさんのご家族でもない限りは、まったく初めてのお問い合わせでは、残念ながらすべてお断りせざるを得ない事情がある。
 その理由は、お馴染みさんや常連さんこそよくご存知のことで、この繊細・綿密な弁証論治の方法では、神業的な名人芸を施すわけではないので、ご自身がみずから望んで積極的に行動できる状況ではないご高齢者にはとても馴染まないのである。

 同様に子供さんの場合でも、お馴染みさんや常連さんのご家族でもない限りは、お断りするケースが多いのも同じ理由からである。

 みずからの御意思で積極的に望まれて直接来られる気概のある成人男女だけを漢方相談の対象とさせて頂いているので、初めてのご高齢者や初めての子供さんは、お断りせざるを得ないのがここ数十年年の村田漢方堂薬局の実情である。

 ご自身が村田漢方堂薬局の漢方に賭けてみようという強い意志表示が出来る成人男女でなければ、その後のヒゲジジイ特有の臨機応変の配合変化に即応できないことが歴然としているからである。

 ご高齢者や子供さんや、あるいはご家族に強く奨められてシブシブ利用されるような服用者ご本人の自覚と知恵を発揮してもらえない場合は、付き添いのご家族が、こちらの流儀をある程度知っておいてもらうことが必須となるが、これは常連さんやお馴染みさんのご家族でなければ不可能であることは目に見えている。
 
 中途半端な漢方販売を行って、後々遺恨が残るようなことはしなくないし、気心も知れないご家族を巻き込んでの板ばさみにも会いたくない。それだけ自分の身の丈に合った仕事以外には手を出さない方針に徹しているが、よくぞこれほど徹底した長年の方針を墨守して経営が成り立つものだと、我ながら不思議である。
 みずからの熱意と真摯さで、ヒゲジジイの繊細な弁証論治の漢方に賭けてくれる奇特な人達が絶えないお陰である。

 かくのごとく本日のお問い合わせも、上記の理由からお断りさせて頂いたのだが、店頭に訪れた同年代の男性は、事情と説明に不本意ながらも納得されて大人しく引き下がられた。
 ところが、同じ時間帯に電話で問い合わせられた女性っの場合は、こちらの言っている意味が分らない!とばかりに強く食い下がられるのである。
 ネットで当方のHPを見たという割には何も読まれてない証拠であろう。

 こちらの言う意味が理解できないようでは、ナオサラごめんだな〜と内心困っていたら、話の途中で一方的にバシャリと電話を切られた。
 このような失礼な電話の切り方は男性ではお目にかかったことがないが、親を心配するお気持ちは十分に理解できるものの、やはりお断りすべき相手であったと安堵の胸を撫で下ろすのであった。
2008 03/11 00:46:48 | お断りの事例
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 お電話でのかなりお気楽なお問合せである。
 一般の風邪薬の価格と漢方薬の風邪薬は同じくらいのもので、実際にそれほど高価なものではない。価格的にはあまり変わらないのではないかと思うが、その時期に応じた適切な処方を選ぶのはそうそう簡単とも言い切れない。
 だから、わが薬局に限っては常連さんやお馴染みさん以外は、お気楽やお気軽なお問合せに関しては、たとえ単なる風邪であっても丁重にお断りしている。
 一般の治療方法ではうまくゆかず、漢方でなければならない尤もな理由がない限りは、新しい人の漢方相談にはそれほど慎重である。
 第一、最初からお気軽なのやお気楽なのが性に合わないのだからどうしようもない。
 死ぬまでこの頑固は押し通すことだろう、多分。

 たとえ大した病気ではなくとも、もっと真剣な態度と真面目な雰囲気で漢方治療を望んで来られる人は多いのだから・・・初対面の場合はそのくらいのポーズをするのがマナーというものである
2007 01/17 19:03:15 | お断りの事例
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 月の中ごろだからか店頭のほうはヒマな分、余計な電話が際立って多い。
 最初は、病気の御本人の代理のお問合せで、しょっぱなから当方の受け付けの女性薬剤師の応対が不遜であると噛み付く中年女性のアリガタ迷惑な説教にうんざりしているところへ、次の電話は関東の某漢方専門の薬局で購入した漢方薬と同じものがあったら売って欲しいと若い女性の声である。
 もちろんお断りである。どういう経緯で購入されたか不明であるが、他所様で調子が良い?ものまで横取りする気は毛頭ない。
 そこでは適切な漢方薬を提供してもらえなかったので、御相談を移りたいという尤もな理由があるわけでもないのに、最初に購入された薬局さんに失礼ではないだろうか。
 小生は、こういう不義理を平然と行う社会風潮には付いていけない。その漢方薬で調子が良いのなら、やはり最初に購入された薬局で購入し続けて欲しいと思う。
 逆の場合でもそう思うから・・・それが人情というだけの問題でなく、今後の変化があったときに対処するにも、最初にピントのあった漢方薬を提供してくれた薬局さんにご相談されるのが能率的でもあるので御本人のためにも有利なはずである。
2007 01/15 11:31:27 | お断りの事例
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 胃弱にリンドウの根である竜胆を使用するなど、とんでもない話である。やや高齢とも思われる女性のお電話でのお問合せである。
 当方では漢方製剤原料を小分け販売するわけにはゆかないこと、のみならず胃弱に竜胆(りゅうたん)というのはほとんどあり得ない話なので、いよいよもってお断りする。

 いつも述べているように漢方薬や漢方製剤原料の指名客ほど警戒を要するものはない。たとえば今回の竜胆にしても、中医学的効能を簡単に記すと、

 〔性味〕苦・寒 〔帰経〕肝・胆・膀胱
 〔効能〕清熱燥湿・瀉肝降火

 で、どこにも胃弱に効きそうな性質はほとんどあり得ない。
 竜胆を使った漢方処方に「竜胆瀉肝湯」というのがあるが、明らかな胃弱の人には使用してはいけない方剤の一つの代表格である。
2006 08/28 13:29:53 | お断りの事例
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 火曜日とは言え、月末の火曜日だから朝から忙しい昨日のことである。
 車で二時間前後はかかる場所から、予告ナシにやって来られた中年男性。コレステロール値が三百をかなり越えて、近くの開業医の先生にスタチン製剤をもらって服用していたが、副作用が強いことを知って恐くなり、漢方薬を求めてやって来られたのだという。
 これを服用していると簡単に200以下に下がり、主治医はもっと下げないといけないというばかりなので、ますます恐くなったということである。

 しかしながら、よく訊けば、服用中は血液がサラサラになる気分がして身体も軽くなり、体調も良かったと言うことである。
 ということは、貴方には副作用が出るどころか、明らかに有効に作用しているようだから、スタチン製剤を再開して、200以下には下げすぎないように注意しながら使用することを主治医と相談すべきだと説得。

 漢方薬を服用しても到底スタチン系製剤の威力には及ばないし、明らかに副作用が出ているのでもなければ、あえて漢方薬に切り替える必要もないでしょうということで、御帰宅を願った。

 確かにスタチン系製剤による副作用に遭遇するケースは、文字通り日常茶飯事であるが、一部の人には明らかに有効に働いているのだから、常にケース・バイ・ケースということであろう。

参考文献:下げたら、あかん!コレステロールと血圧 (浜 六郎著)
     スタチン製剤の服用を強く奨められる初期ガン摘出後の患者さん ←大問題!
2006 07/26 06:42:40 | お断りの事例
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これもお電話でのお問い合わせである。

このようなお問い合わせはとても多い。
抗癌剤による特定の副作用に対する治療を漢方薬でやってもらえないかというものである。

しかも、ご本人ではなく代理の方であるから、ご本人の意思・意欲などがサッパリ不明である。

このような特定の副作用に対する特定の効果だけを狙った漢方薬の要望というのは多いが、お問い合わせのニュアンスによっては安請け合いは出来ない。
ご本人が直接来局される意思がない場合は、もちろんすべてお断りである。

たとえ、お電話で直接相談となっても、あるいはメール相談であっても、必ず一度は御本人が来局する意思がないというのであれば、詳しいご相談すら全面的にお断りせざるを得ない。

当方の薬局では、癌や悪性腫瘍の常連さんは(あらゆる疾患の中では最も多いのだが)全員、御本人みずからの考えと信念で漢方療法を求めて直接来られた方ばかりである。

ご夫婦二人三脚で頑張られているケースも最も多く、ほとんどが当方の常連さんからのご紹介である。

それだけに初めて来られた当初の考え方も漢方に期待するところなども揺らぎが少なく、目的も特定の狭い分野だけに限った単なる対症療法を望まれる方は少ない。

要するにクオリティー・オブ・ライフに最も主眼を置いた漢方薬類の利用方法の伝授がメインとなっている。

それが結果的には、必要な西洋医学治療と併用することによって、長期間、とても良好な状態を保持出来ている方がとても多いのであった。

もちろん、西洋医学治療をやり尽くしてしまったような方でも、漢方療法主体で一定レベルの状態を長期間維持できている方もおられる。

やはり、ちょっとした思い付き?でお問い合わせされたようなケースでは、なかなか歯車が噛み合いにくいこともあるが、御本人ではなく代理の人のお問い合わせであれば、なおさらすれ違いの問答となってしまうのであった。
2006 04/16 16:31:39 | お断りの事例
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ドグマチールなどの精神安定剤によって安定していた強迫神経症の患者さん。

せっかく調子よかったのに心療内科で開業されている主治医が、保険漢方に切り替えられた。

現在の主訴は口内の苦味であるが、温清飲エキスを出され3日服用したら却って苦味が増し、不安感や動悸もひどくなる。

効かない漢方薬をもらってもしようがないので、漢方専門のところで治して欲しいとの依頼である。

数年前もお断りしたことのある患者さんである。

あることが気になって、気になってもしようがないし病気ではないと意識では分っていても、不安で確かめられずにはおれないという、ひどい強迫観念に迫られ続けている。

このような方に一旦、漢方薬をお出ししようものなら、不安を訴えて毎日のように電話がかかってくるのに決まっているので、その当時もお断りして、心療内科や精神科に行かれて、適切な安定剤を処方してもらうようにアドバイスしていたのだった。

当時のアドバイスに従って、心療内科でもらう上述のような安定剤類でおだやかに推移していたのに、途中から中断されて、苓桂朮甘湯など様々に漢方薬を変えてもらっているが、却って強迫神経症状が増大してしまい、同じ漢方を貰うのなら専門家のところで、と思われたという。

しかも、心療内科の先生は、敢えて医療用漢方だけに切りかえれらたのは、漢方の勉強をする為に自分を実験台にしている節が、無きにしも非ずということで怪訝がるのであった。

しかしながら、当方とてこのような方に一旦、漢方薬をお出ししたらどうなるか、毎日お電話攻めにするおつもりではないか、とはっきりと質問したところ、やはり「無きにしも非ず」と言うことであるから、やはりお断りせざるを得ないことをはっきりと伝える。

貴女はドグマチールなどの医薬品で安定していたのだから、もとの調子よかった処方に戻して下さるよう、主治医に相談すべきである、とアドバイスしたところ、大変よいことをアドバイス頂きましたと、嬉々として帰宅されたのであった。
2006 04/07 14:35:41 | お断りの事例
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漢方専門薬局を開設以来、常に絶えないのがキノコの鑑定依頼である。

昨日の月曜日も、ご相談者が一名、準常連さんからの御問合せのお電話も入っている最中に、小さなキノコの乾燥物を持参された3人組みのご訪問者が闖入。

応対に出た女性薬剤師は、キノコの鑑定は専門外だからお門違いであることを述べて、丁重にお断りするにも関わらず、飲用方法を教えてくれと、とんでもない要求を出される三人組である。

小生は準常連さんの電話の応対に忙しくて幸いであった。

お気の毒なのは一人おとなしく待たれているご相談途中で中断された常連さんである。

薬局開設以来、キノコ類の鑑定依頼に直接訪れる方がほんとうに絶えない。

その半数以上は、それを当方で引き取って欲しい、つまり、買ってほしいという目的で訪れる人達なのである。

何を考えられているのやら、薬剤師の資格を持つ薬局が、そのような一般の方が持参するわけのわからないシロモノを買い取るわけがない。

このようなありがた迷惑なストレンジャーは、当方の貴重な時間を不必要に奪い取り、常連さんたちと違ってまったく遠慮会釈がない分、クワバラクワバラなのである。
2006 03/28 15:30:29 | お断りの事例
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症状を言ったら漢方薬を出してもらえるのだろうか、というお電話でのお問い合わせである。

直接来られてご相談されればのことですが、ご病気はどのような・・・・との問い返しに対し、

高血圧で、

病院には行かれているのですか?

病院にはなるべく行きたくないので・・・・・

隠れた病気があった場合に困りますから、高血圧だったらまずは病院治療を受けてからのことですよ、

じゃあ〜^漢方薬では高血圧は無理ですか?

無理というわけではなく、病院での検査や治療も受けずに来られた場合は隠れた病気があったりした場合に困るでしょう。それでどのくらいの血圧なのですか?

200・・・・・

それじゃ〜〜なおさら、まずは病院に行って高血圧の原因などを見つけてもらうべきですよ!

まるで、このブログのためのサクラですか?と聞きたくなるようなお電話のお問い合わせであった。
2006 03/16 10:02:44 | お断りの事例
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タイトルの理由として、遠方から病気のご本人を連れて行く、あるいは直接行かせる、というようなお申し出があった実際のケースで、お断りの理由をメールで書き送った一節を下記に引用する。

当方の薬局の大原則として、特別な常連さんのご家族でもない限りは、

ご本人みずからが積極的に確かな決意と信念を持ってアクションを起こされている方でなければ、受け入れていません。

いくら親子、ご兄弟などであっても、ご本人自らの積極的なアクションが見られない場合は、丁重にお断りしているということなのです。

理由は簡単です。

これまでの経験で、今回のケースのような代理のご家族のご心配に親身に御相談に応じて漢方薬をお出しし始めたものの、ご本人様や、その周りの他のご家族達の意思統一がなされていなかったために、当方が間に挟まって随分辛い目にあったことが、一度や二度ではないからです。

ですから、貴女様のご心配に対して、僅かなアドバイスやヒント程度はお返事できても、直接的な受け入れまでは出来ないケースですので、申し訳ない事ながら、悪しからず御了承下さいませ。


という内容である。

とりわけ医師から不治を宣告されたような重大な疾患である場合は尚更である。

漢方薬の効果がかなり発揮できて延命に大きく貢献できた場合でさえ、他の御家族との板挟みにあって随分苦しい思いをしたケースが何度かあって、

完全にトラウマになってしまったようだ。

当方の常連さんのご家族とか、あるいはしっかりした紹介者、たとえば医師からの御紹介などでもなければ、ほとんど例外はあり得ないのであった。

そのいい証拠が、前回の投稿分

難治性疾患で御本人ではない代理のご家族の場合、どうもうまくかみ合わない

のように医師のシッカリした使用する漢方薬類を実際に見てもらっての許可等の条件がかなり揃っていても、最終的にはご家族の意識の大きなズレによって、最終的にはお断りする結果になったほどである。

当方とて、お問い合わせだけは昔から常時、捌ききれないほどあるところを、

お断りする理由を述べるのに、このようなブログを利用させてもらって、大いに助かっている。

お断りせざるを得ない場合と、お受けできる場合の境界線を認識して頂くのに、このブログがますます重宝しているのである。
2006 03/11 02:32:22 | お断りの事例
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漢方専門薬局としてのホームページを運営して一年数ヶ月が経過した。

その間、お陰さまでメインサイトは大手検索エンジンでも上位で検索される関係上か、ほどほどのクリック数を得られている。

ただし、厚生労働省が強く自粛を求める医薬品のインターネット販売は全く行っていない。
それでも、お問い合わせだけは、メール以上にお電話ではかなり頻繁にあるが、多くの方が多数ある選択肢の中の一つとしてのお気軽なお問い合わせであるから、地元で適切な有資格者の経営される漢方専門薬局あるいは医院で御相談して、適切な漢方薬を得られることをお奨めすることが断然多い。

また、お電話だけで、あるいはメール相談だけで漢方薬を出してもらえないかというお問い合わせもかなり多いが、一度は御来局頂かなければ、お出しできないとすべてお断りしている。

そしてこれまで、少数の方が直接来局されたが、やはり多数の選択枝の中の一つとしか思われて無いのだろう、一回のみで続かない方、数回で音信不通となった方など、当方の薬局としては従来では考えられないことが目立つこととなった。

HPを見て来られた方は、総じて諦めが早いということである。

だから、ますますお断りする率が断然高くなるのだが、その中でもごく少数のかたが熱心に頑張っておられる。

ほんの少数の方である。

そういう方でなければ、なかなか満足のいく結果は得られないのは当然であろう。

長年悩まれ、西洋医学治療でも不十分、漢方薬も各専門薬局や医院で続けても効果が無かったという段階になると、なおさらお互いの根気と努力が要るものであるが、諦めの早い方が目立つのであった。

もともと10あるお問い合わせの9まではお断りする専門薬局であるだけに、従来なら直接来られて御相談されるとなれば、ほとんどの方が熱心に頑張られるので、問題解決率は相当に高かったはずだが、どうもHPを御覧になって来られる方には、結局のところ及び腰であったというのか、根気のない方が多いな〜〜〜というのが、いま現時点での印象だということである。
2006 02/10 10:06:16 | お断りの事例
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お電話で犬の腎不全の漢方薬のお問い合わせや、幼児のアトピーなどなど、相変わらずお断りせざるを得ないご相談ばかりが毎日あるが、当方の専門の対象外なので、お気の毒ならがお断りの連続である。

でも、こんなお断りの話ばかりのブログというのも、我ながら何ともイヤミなブログなことかと、今頃になって気がついても遅かったのだった。

でも、皆さんの反面教師?としてくらいの役には立つかも知れませんよ。

きっと、そうあって欲しいと念じています。
2006 02/02 18:52:10 | お断りの事例
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前立腺肥大のご相談は、これに効く漢方薬がありますか、というお問い合わせであり、直接ご本人様が来られて適切な漢方薬を見つけなければならない等、いつもの応対で終わる。

精力剤関連のお問い合わせのほうは、インターネットのHPで見たが、おたくでは精力剤を扱われてますか、との御質問。

応対に出た女性薬剤師は、当方はHPで見られたとおり、一般の西洋医学治療で思うようにならない方たちの御相談が主で、そちらの方はメインではありませんとお返事。

これに対して
「実はインターネット通販で精力剤を購入して来たんですが、思うように効かず、行き詰ってしまって、いま服用している成分の効能を教えてもらえませんか?

それは購入されたところでお訊ね下さい・・・・・・と、このような無駄な時間の浪費をしいられて、朝から腐りまくる女性薬剤師であった。

これらに続いて、インターネットでHPを見たからとて、近畿地方からのお電話で「低脊髄液症候群」を病院治療の補助に漢方薬を、とのお問い合わせ。

地元でお探しになるようにお答えするが、こういうお問い合わせばかりが続くと、このブログがあるのを面白がって皆さんお電話をかけられるのかと訝しくなってくるのであった。

地元の漢方専門薬局でも何とかなりそうなものばかりをお電話で問い合わせをされても、お断りするばかりである。
2006 01/27 10:55:07 | お断りの事例
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上記タイトルに続いて「3点の製品を持参されたのだが・・・」

一つは外包装付きだから分かるが、あとの2点は粉末状の内容物をプラスチック容器に入れ、何の表示もない外包装もないものである。

匂い香りで、おおよその内容物の想像はついたが、お出しできないとお断りする。

手に入れたところに戻るべきだとお答えすると、××さんに紹介されて、お宅の薬局ではよく相談に乗ってくれて何でもよく効く漢方薬を出してくれると言われて来られたのだという。

それはともかく、病気の内容である。ポリープなら病院で簡単に切除できるはずだから先ずは病院治療が先だと説得すると、病気のご本人はご主人であり、知人が腸の手術で、そのまま他界されてしまった例があり、手術は恐いから絶対イヤだということである。
代理の奥様もその考え。付き添いの婦人も相槌を打つ。

良性のポリープなら、内視鏡で簡単に取れるはずだから、もう一度よくお医者様と御相談して・・・・と進言すると、開腹手術が必要で、強く奨められているが絶対にイヤだと譲らない。

どうも話の内容の雲行きが怪しい。

開腹手術が必要とは単なるポリープとは異なるのかも・・・

と考えるが、要領を得ない奥様の話に、ご本人様もおられず、しかも他の薬店で出された表示ナシの製品を請われても、それによって手術すべきものを安易に不明の製品によって治そうというお考えには賛成出来かねるので、お出しできない旨説得するのに一時間。

何度も請われるも、同じものがそれだけ必要ならどうして買った所へ行かないのか不思議でならない。

当方が奨めたものでもなし、よそさんで出されたものを無責任にお出しするわけにも行かないし、第一、2品には表示すらないものを、と押し問答には往生してしまった。

真剣なのは分かるが、病気の内容の説明もアヤフヤで、しかも請われる製品は、表示もないもの。

要求される方の感性がまったく理解できない。

過去の経験から、このようなケースに情にほだされて一つでも製品をお出ししたら、どういうことになるか、

あくまで病院との御相談で漢方薬の服用の許可等、医師からの病状の詳細な伝達がこちらにない限りはお出しできない旨、繰り返し説明して、最後にはフラフラになってしまった。

ときにこのような、ものの道理がやや不明な方が直接押しかけられて難渋し、その日一日、グッタリしてしまうこともあるのだった。
2006 01/24 21:38:23 | お断りの事例
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「インターネットで見たんですが、漢方薬を送って欲しいのですが・・・」
というお電話。

応対に出た女性薬剤師の、一度は直接来て頂かないことにはお送り出来ませんというお返事に対して、

「病名は分かっているんですが、坐骨神経痛です」

というお返事に、たとえ病名が分かっていても、漢方薬は体質と自覚症状などによって合う薬が異なりますので、無理なんですよ、ということで素直に引き下がられた。

わざわざ近畿地方から坐骨神経痛くらいで、と思ってしまうが、実際の所、漢方のかなり得意分野でもある。

手術を宣告された方達、何人を助けたことか!

顕著な例では、拳銃をぶら下げられないほどの重度の坐骨神経痛で、手術寸前の入院中に抜け出てやってこられた警察官を、かなりな短期間で回復して、手術を免れたこともあった。

その方が10年ぶりに再発して、前回と同様の方剤をお出ししたところ、まったく効かない。

あらためて綿密な弁証論治によって、比較的単純な方剤で回復された。

前回ほどの重症ではなかったのと、同一の人でも経時的変化というものがあって当然である。

坐骨神経痛の苦痛に、自殺まで考えた人も2名救っている。

話がそれてしまったが、このように坐骨神経痛レベルなら、地元の漢方専門薬局でも十分に可能だと思うのだが、このお電話の前には、日本の先端部分の超遠方の方からのお問い合わせもあった。

多少難病系のものであったが、応対に出た女性薬剤師の詳しい話を聞けば、直ぐに根治は無理でも、葛根湯と六味丸の合方が直ぐに思い浮かぶような内容であったが、実際には直接来られてみないことには、憶測だけでは判断、出来かねる。

この方にしてもインターネットで見つけたと言われていたが、他にも九州の漢方専門店を見つけて、どちらに行くか迷われている風だったそうだ。

それにしても、遠方ばかりを探さず、もっとご近所にはないのだろうか?

とは言え、直接来られる意気込みがおありだから、当方のHPの内容をしっかり読まれている証拠だろう。

ところが、最初の坐骨神経痛のかたは、HPを読んだので電話をかけていると言われたそうだが、大事な部分を読まれてない証拠に、当方に対してのっけから漢方薬を送って欲しいというのだから、本当にどこを読まれたのか信じられない。
文字通り、見ただけなのだろう。読んでないはずだ。

おtっとと、またまたdoku舌がはじまりかけたので、この辺でやめておきたい。
2006 01/23 21:07:19 | お断りの事例
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最初ッ〜から怪しい雰囲気の男からの電話で、M先生に新年のご挨拶がしたいから替わってくれという要求の電話である。

名を名乗られてもまったく聞き覚えのない人物がいきなりご挨拶がしたいと、いささか強引である。

女性薬剤師が私もM先生ですがと答えると、女性じゃない男の先生を出せと、ますます高飛車である。

ごあいさつするのに電話も替わらないとは失礼じゃないかと、若造のクセにどこまでも強気である。

それじゃ〜〜直接、挨拶にいくよと捨て台詞を吐いて電話は終わる。

そういう威嚇的な電話で、もしも当方の薬局にやってきたら、この治安の極めていい地区のことだから、もはや一網打尽、同級生の警察官や、若きパソコンの先生である私服警察官らがすっ飛んで来て、職務を忠実に全うしてくれることが今から予測されるのであった。

そのときにはデジカメで、しっかり画像をとっておく準備をしておかなくちゃ〜〜
2006 01/13 13:31:14 | お断りの事例
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薬局に直接来られた方で、膀胱炎に効く×××ジュース(サプリメント類らしい?)はありませんか、と女性薬剤師に問うている。

小生は直接来局したことのあるかなり遠方の新人さんで、その後の経過のご報告の応対で電話に出ている最中だった。

サプリメント類らしきそのジュースなるもの、どうどうと効能をうたって売られているのかどうかは知らないが、「膀胱炎に効く」とおっしゃる。

当方の専門の漢方薬を求めるわけでもないし、常連さんや新人の患者さん達の出入りの激しい午前中のことである。

当方は漢方薬の専門薬局ですから、当然ありませんよとお断りするのにも一苦労。

このような年の暮れの忙しい時に限って、漢方専門薬局の仕事の能率を奪うかのようなお問合せが増えるのはどうしてだろうか?

実に不思議でならない。

地元では遊び半分の方はお断りで有名?な薬局であるはずだが、それでもこの調子である。

膀胱炎くらい、多くは猪苓湯で治るものだが、漢方薬を求めに来るならともかく、サプリメントで膀胱炎を治したいとおっしゃるのだから、まったくお話にならない!
2005 12/27 22:20:56 | お断りの事例
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「申し訳ありませんね〜、その程度のご相談ならお近くの薬局でご相談下さいネ」

何と、随分な薬局だな〜〜と、あきれ声で電話のやり取りは終了。


この年末、難病相談の新人の方が増えており、漢方専門薬局でなければというものでなければ、ほとんどが丁重にお断りである。

29日を最後に、来年は5日からの開局だから、忙しい。
上記のような電話相談では、当然のようにお断りせざるを得ないのである。
2005 12/27 17:40:23 | お断りの事例
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タイトルのような御質問のお電話。

「もちろんありますが、お医者さんの診断名は何なのですか?」

××(注:臓器の特定の名前)のムニャムニャムニャ〜〜〜

で、はっきりとは覚えておられない。

「漢方的な体質によって、貴方に適切な漢方薬の配合というのは、電話で簡単にお答えできるような安易なものではありませんので、よくお医者様と御相談されて・・・・・・・」

要するに、お気楽に漢方薬を考えるべきではないこと、しっかりと西洋医学治療を経て、それからのことにすべきだとお答えして安易な御質問には、やや厳しいお返事でお断り。

第一、お宅には血栓を溶かす漢方薬はあるのですか?という御質問自体は仕方ないにしても、ご自分のご病気の診断名も定かに記憶できない方には・・・・

いや?もしかしてご本人の病気ではなく、身内や家族、あるいは友人の疾患の相談のつもりだったりして???
2005 12/27 17:06:53 | お断りの事例
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これまで小児科にかかり、ステロイドを一切使用しない食事療法で効果なく、漢方治療を求めて来局された若いご夫婦と赤ちゃん。

その療法は、成長を妨げるのでまずいかも知れませんよ、ということで、
しかしながら、漢方薬の服用はとても無理だろうからと、開業しておられる皮膚科を御紹介する。

正しいステロイドの使用をすれば、決して恐くはないことを説明しかつ説得し、漢方系の中医学専門の医師が書かれたステロイドの使用方法の一部のコピーをお渡しする。

御紹介した皮膚科の先生にも一部をお渡しするようにと2部を差し上げる。

大人になっても、もしも治っていなかったら、いつでも御相談に応じるから。
といっても、小生が生きていればの話ですすがネっと冗談を言えるくらい、よく事情を納得してもらえた。

小児科で治らなければ、矢張りアトピー性皮膚炎は、専門は皮膚科ですよ、というとだ。

小生の薬局では、例によって子供さんは、御両親が漢方薬の愛用者で無い限りはお断りしているが、よく事情を納得してもらえた。

実際のところ、アトピー性皮膚炎でには正しいステロイド軟膏の使用方法を守る限りは、副作用の心配はほとんどないのである。
それには、皮膚科の先生の懇切丁寧な指導が必要であることは言うまでも無い。

ところで、これが成人のアトピー性皮膚炎であれば、ご本人が漢方薬に賭ける熱意がある限りは御相談に応じるし、実際に過去にもかなりの実績がある。
重症者であっても、初期はステロイド軟膏と併用することがあっても、そのうち次第に減量して、最終的には漢方薬類だけで解決できるようになるものである。
2005 12/12 18:49:54 | お断りの事例
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前回の投稿分も、今回のお断り事例も、ご相談者もとても理解力のある方達で、すぐにご納得されておられる事例が続く。

今回は、ある疾患から開頭手術後のボケ症状に対して、釣藤散はどうだろうか、とのお電話でのお問い合わせであった。
もちろん、ご本人様がどういう体質であるのか、その他詳細な情報が得られない限りは、うかつに良いかどうかのアドバイスは不可能であることをお伝えすると、直ぐに納得して頂けた。

蛇足ながら、前回も今回も、直接電話に出て対応したのはもう一人のスタッフである女性薬剤師であった。
2005 12/02 10:38:27 | お断りの事例
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具体的に書くのは特定の疾患にあたるため憚りがあるので、血液系の疾患とだけ記しておく。

遠方からのお問い合わせで、その血液系疾患が、地元の漢方薬局では、半年も服用すれば治る、と断言されたという。
それを不振に思ったらしく、そんなものだろうか?との御質問である。

西洋医学治療では、将来は骨髄移植も考慮に入れなければならない、と言われているくらいの疾患が、いくら漢方薬が優れているからといっても、安易なことを言われたものだと思う。

儲け主義に徹すると、そこまで言うか!?
と、いささか怪訝である。

もとろん、当方では無理だからとお断りする。
弁証論治がうまくいけば、あるいは比較的短期間に緩解することはあろうが、半年間で治るなどとは、口が裂けても言えない。
人間の身体は自動車の修理とは違うのである。
緩解はあってもなかなか根治するものではないから、安易な断定が出来るわけがない。

小生の愚息が血液腫瘍内科が専門だから、なおさら負けじと対抗して研究したことがあり、その疾患の難治性を知るが故に、その薬局さんのような安易な発言をされるお気持ちが計り知れないのである。
罪作りなものだと思うばかりである。
2005 11/30 21:58:44 | お断りの事例
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突然FAXが入り、HPを見たとて漢方薬のお問い合わせ。
60代女性が、白血球が少ないことの悩みで、といっても3,000前後。
医師にも遺伝的なものだろうと言われているが、2,000以下になると薬の投与になるので、何とか漢方薬で助けにならないかとのお問い合わせ。

また30代のご子息の、毎年冬になると咽喉からくる風邪で熱が出て、その都度、抗生物質のお世話になるので、困っている。
本人は自覚が薄いが・・・・・ということで、抗生物質を服用させたくないので、風邪薬をお願いしたい、という文面である。

しばらくして、電話がかかる。

現在、医師で漢方と西洋医学を両方される医師に、白血球の増加のために「六君子湯」をもらっているといわれる。
当方、3,000前後の白血球でも、自覚的に何の問題もないのなら、それほど気にすることもないだろう、お医者さんのアドバイス通りでよいと思うが、ちょっと「六君子湯」ではねえ〜〜?
それよりも、なによりも、その程度のお悩みで、当方にご相談されるには及ばないこと、東京近辺であれば、中医学に詳しい漢方専門薬局や医師の診療所もあるはずだから、と答える。

それなら、東京近辺で、どこかいい所を教えろと迫るので、ふっと思い出したK医師を紹介する。

直接の面識はないが、中医学では専門家の間ではよく知られているベテランだからだ。

ともあれ、息子さんの咽喉から来る冬の風邪こそ、典型的な銀翹散製剤だが、わざわざ当方に依頼しなくとも、中医学を専門にされる薬局ならどこでも置いているものである。

正直言ってこの忙しい月曜日に、この程度の問い合わせのためにワザワザ本州の端っこにまで電話するには及ばないと思うのだが。

こういう問い合わせは、メールでして欲しいものだ。
メールなら、時間があいた時に、自由にお返事できるが、電話というものは、とりわけ月曜日や土曜日に多忙時にかけられるのは、待たせている患者さんや別の電話の常連さんの薬のアドバイスを、強引に中断させられることになるのだから。
2005 11/08 00:59:32 | お断りの事例
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さきほど、夕方のこと、子供さんの喘息治療で、病院から出されている漢方薬「小青竜湯」を求めて来局。

病院から出される医療用漢方は置いてないので、今、頂いている病院でもらうようにと、お断りする。

こういうケースが結構多いが、たとえ

「同じ内容のものなら、保険がきかなくてもいいです」

と言われた場合でも、決してお出ししない。

病院の漢方薬では効かないので来ました、という理由でない限りは、お断りである。

蛇足ながら、
実際、病院では漢方薬が効かなかったので、漢方専門のところならと思って、やって来ましたと言う方はとても多い。
つまり、病院が漢方薬を出すぐらいなら、専門のところに行けば、もっといいのがあろうだろうと思って、というケースが意外に多いということである。
2005 11/04 17:27:24 | お断りの事例
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病院に通ってもなかなか思わしくないからと、大変なご病気の相談で、熱心に話をお聞きし、当方の漢方薬のアドバイスのシステムなどをご説明し・・・・・というところで、延々とそれまでに相当な時間を取って、イザ漢方処方をと言う段になって×××××を求めてきたんだけど・・・・と横文字のサプリメントの名前をおっしゃる!

最初っからそう言っておられれば、お互いに時間の無駄をせずに済んだものを、当方とて、延々と漢方薬の特長等をあれだけ説明し、体質もある程度把握して、適切な方剤をアドバイスした時点で、トンデモナイことをおっしゃるな〜〜〜という無力感!

漢方専門薬局と、どうして横文字のサプリメントを直結して考えられているのか、しかもかなりな難治性疾患を抱えておられながら、その方の発想が、どうして横文字のサプリメントに向かわれるのか?

当方には到底理解できない感覚であるが、これが現代社会の一面であることは確かのようだ。

巷(ちまた)では、素人さんが製造あるいは輸入して、素人さんにそのサプリメントの「効果・効能」を声高に説明し、素人さんもそれを本気で信用して大枚(たいまい)はたいて購入する、というのが現代社会の典型的なパターンの一つのようだ。

素人療法の怖さをまざまざと見せ付けられる現実が多い昨今だが、最初っからご縁が無い方達だから、大いなる無駄骨のあと、無力感と空しさが残るのみ。
2005 11/03 09:55:37 | お断りの事例
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喘息に柴朴湯(さいぼくとう)が、いいと聞いたんだけど、と言って入ってこられた中年男性。

ご本人は、奥様でご本人は見えていない。

確かに、20〜30年前までは、よく合う人が多かったが、温暖化と暖房設備の充実のせいか、ああいう温性でしかも乾燥する性質のある方剤は、適応する人が、かなり減ってきているように思う。

そのことをお話して、皆に合うとは限らないし、喘息の方に皆がみな、合うわけではないこと。

この秋の季節、乾燥する季節でもあるから、気管支粘膜が乾燥しやすい体質の人には、かえって逆効果になる場合だってあることを説明し、販売をお断りする。

これが、漢方薬方剤指名客で、うっかり販売してはならない例の典型でもある。
2005 11/01 15:50:16 | お断りの事例
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ネットのHP「漢方薬専門・漢方相談/村田漢方堂薬局」を見て来られたというご本人の代理の方。

もちろん代理だから、漢方薬をお出しするわけにはいかなかったが、様々な質問攻めに合い、疲労困憊。

その後、ようやく遅い昼食をとろうとしたところへ、母親とお嫁さんに連れられてきた男性で、ご本人は漢方薬を服用する気はほとんど無いのに、まわりのご心配により、また当方の常連さんに御紹介されてやって来られたとのこと。

話がちぐはぐで、ご本人にその意思が乏しいので、きっぱりとお断り。

この頃には、小生、がっくり。

朝からパン一つで、その合間には常連さんは、心得られたもので、要領よく必要な漢方薬を補充されて帰れれる。
常連さんこそ、お断りせざるを得ない事例をよくご存知だけに、小生の苦労?を察して、気遣いくださるのには、感謝するばかり。

それでも、朝には御高齢の女性で、病院治療で思わしくない新人の方は、ご本人が来られて熱心な分、スムーズにご相談が進み、適切な漢方薬もお出しした。

ところが、昼前から、漢方薬は1日1回服用するものだと、とんでもない思い込みをされている方の説得からはじまって、お断りせざるを得ない事例続きで、グッタリ来てしまった。

何度も書くが、その間に常連さんは、いつもの相談を遠慮され、足らなくなった漢方薬の補充だけをされて帰ってゆかれるのであった。
2005 10/31 19:46:58 | お断りの事例
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例外もあるが、せっかく医療用漢方で効き目が出ているのなら、他社の製剤でもまったく同様の効果効能が得られるとは限らない。

天然物の宿命で、往々にして効能に差が出るものである。

よく効いている場合は、もらった病院にこれまで通り処方してもらうように告げて、お断りする。

同じ医療用の製品が欲しいと要求された場合も、当然、同様な対応である。

ただし、例外もある。

病院でもらった漢方薬が効かないといって持参された場合で、どうみてもその方剤が、その患者さんにとって、適切な方剤としか考えられないケースである。

実際にあった例に、柴胡桂枝湯と猪苓湯がある。

特に後者、猪苓湯は複数続いている。

保険の利かない当方の猪苓湯製剤では著効を得るのに、医療用ではまったく効果を示さなかった事例が昨年から3件続いた。

それゆえ、天然物を原料とする漢方薬の微妙さを、常に考慮しておかねばならない。

各社、それぞれに、たとえ同一処方であっても、微妙に異なるところがあるので、十分に注意と配慮が必要である。
2005 10/29 02:08:51 | お断りの事例
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長年借りていた薬局の隣の専用駐車場を住宅地として地主さんに売られてしまった。

駐車場に売って欲しいとも思ったが、専用駐車場があるお陰で、遊び半分のアリガタメイワクさんの来局が毎日のようにあって、お断りするのに余分な労力を取られていた面もあった。

それでなくとも、常連さんは、専用駐車場に止めるのは面倒がって、薬局に面した違反にならない広い脇道の路上駐車ばかりだった。

専用駐車場を使用されるのは、皆さん、ほんの初期だけで、馴染んで来る頃には、田舎の要領が分かって、薬局の上隣は同じ薬局の所有と分かれば、なおさら薬局の自宅の塀沿いに駐車すれば、わざわざ専用駐車場に止めるほうが、かえって不便であることがわかるようになる。

で、長年借りていた駐車場を買い取ることはしなかった。

結果は、案の定、遊び半分のアリガタメイワクさんの来局が激減して、それだけでも日々の仕事の、精神疲労が、かなり緩和された。

これが、もう6〜7年前のことであるが、つくづく駐車場を買い取らなくってよかったと、今更ながら思うのであった。

それほどに、純粋な漢方専門の相談薬局を経営していると、遊び半分であったり、お気楽であったり、ちょっとご相談だけですが、などの物見遊山は、ずいぶんとアリガタメイワクだったのである。

しかしながら、その駐車場がなくなった現在でも、お電話でのお問合せや、直接ご来局の方々に、まだまだお断りせざるを得ない事例は尽きないのである。
2005 10/13 11:57:18 | お断りの事例
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当方の薬局では、子供さんは殆どお断りしている。

何と冷たい漢方薬局だろう!?

実際には、子供さんのご両親が先に当方の漢方を愛用され、信頼を得られた場合には、そのご家庭の子供さんにも、依頼されれば、例外なく、適切な漢方薬を販売している。

問題は、初めて子供さんを連れてこられた場合である。

開店当初から10年くらいは、それでも積極的に、ご相談に乗り、多くの子供さんに漢方薬の素晴らしさを味わってもらったものであるが、その頃から、突然のように、お断りすることが断然多くなった。

なぜか?

親御さんのマナーの悪さ、親子での聞き分けの無さ、などが、その頃から極端に感じるケースが増えたからである。

無駄な時間を奪われるし、親子の我儘(わがまま)に絶えられなくなったのが事実である。

そんな! 我儘なのは、当の漢方薬局の薬剤師ではないか、と言われれば、半分は、その通り。

否定するつもりは毛頭ない。

然しね〜〜ェ、こちらだって生身の人間です。

やわな人間だけに、出来もそれほどよくない人間だから、現代人特有の、客だから何を要求してもイイ、という態度、マナーのなさ、病人をかかえているという無意識の特権意識。

これらに耐えられなくなった。

あれに耐えていると、こちらがノイローゼになりそうである。

その頃から、大人になってからなら、いくらでもご相談に乗りますから、子供さんの頃は、まだまだ西洋医学で充分に治せるものですから、どうぞ、現在通院中の病院で、思わしくないのでしたら、他にもきっといい病院がありますから、といって、時には適切な病院をアドバイスしてでも、上手に逃げを打つことだって珍しくない。

とりわけ、昨今のように、成人の方たちの難病ばかりのご相談が増え続ければ、なおさらである。

ただ、最初にも書いたように、先にご両親が、当方の漢方薬に信頼を置いて下さった場合には、別である。

だから、一家全員が、当方の漢方薬の愛用者、というご家庭もかなり多い。

本音を言えば、現実は、このようなものなのだ。

上記の当方の逃げ口上に、一旦はあきらめられた方も、成人されてから、本腰を入れて来局され、熱心に漢方を続けられたケースは、意外に多いのだから、世の中は、まったく奇縁である。
2005 09/26 22:26:30 | お断りの事例
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御自分が当方の漢方薬で半年で、かなり調子がよくなったからと、近所の方に勧めているが、名前を間違って他所の薬局に行ってしまったという。

是非、こちらに来るように、勧めていると言われるので、余計なお節介は、止めておきなさいよ、と強く言う。

嫌がってる証拠なのだから、こちらとてイヤイヤ来られたって、アリガタメイワクだから、ご自分のことだけ考えて、他の人のことまで、世話を焼かないように、とアドバイス。

本日あった話だが、ここ三日、明日の休みがあるためか、超多忙につき・・・・・と書いている最中に少し遠方の常連さんのご相談の電話があってこの・・・の間、書くのを中断していた。
来週明けにはうかがいますとのこと。

ああっ!それにしてもこの3日、疲れにツカレタ。

「疲労が疲れた」などという言語矛盾の表現も、こんな時に使いたくなる言葉ダネ。
2005 09/22 17:23:32 | お断りの事例
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お行儀の悪い人が多いからである。

お断りすることが多い、もう一つの理由がこれである。

マナーの悪い人に、多忙で貴重な時間を奪われるほど、不愉快なことは無い。

だから、このブログでは、自分の漢方の腕自慢なんかするよりも、お断りした事例ばかりを羅列すれば、逆に浮かび上がって来るものも、多いはずである。

小生は、かなりな変人であるとの自覚はあるが、難病を抱えた常連さんや、大の漢方ファンのおなじみさんたちとは、戦前の古きよき時代を思わせるほど、実に和気藹々(わきあいあい)で、思う存分腕を振るうことが出来るのだ。

ところが、マナーが悪い、お行儀の悪い方というのは、この難しい漢方医学、中医学理論に基づくアドバイスをしようにも、不快感が先にたって、考える気力すら失せるのだ。

そんな横着者が、漢方薬局などするな、という人がいれば、何の分際で、アナタこそ、そんな不遜なことが言えるのか、と大反論するだろう。

いかに神経を使い、心身ともに、どれだけ消耗する仕事であるか、貴方達は知らないから、言えるのだ、と反論するだろう。

それほど、真の東洋医学、とりわけ弁証論治の中医・中草薬学というものは、ネット通販で簡単にピントが合わせられるほど、イージーなものでないのである。

だから、よく、漢方薬局のお誘い文句にあるような、

どうぞ、お気軽にご相談下さい、などとは、小生の薬局では絶対に言わないし、そんな気楽な宣伝文句は使わない。

お気楽に相談されてはかなわない!

こちらは真剣勝負で頑張っているのに、気楽に出来るような相談なら、きっと軽症の病人さんだろうから、漢方薬を飲む必要はアリマセン!と断じてしまうだろう。

小生の大嫌いな、常套句、それが、上記の、

お気軽にご相談下さい!

という、常套句なのである。 
2005 09/21 23:11:00 | お断りの事例
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ちょうど昼、他のスタッフは食事に行っていない時間帯。

常連さんたち何人もの漢方薬類を用意するのに、一人オオワラワのところへ、タイトルの事例。

友人らしき人と同伴で来局。

「病院には行って見られましたか?」と私。

「いえ、まだ行っていません。」

「それでは、先に病院に行ってください。漢方薬を考えるのは、それからでも遅くはありません。西洋医学的な診断をあおぐべきです。必要なら、西洋医学治療も充分に受けてからのことにして下さい。」

まるで、ハトが豆鉄砲・・・・といった表情をなさって、退散される。
2005 09/21 19:38:10 | お断りの事例
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