直接来局の方、あるいは電話のお問合せで、漢方薬販売をお断りした事例集

2006年 04月 16日 の記事 (1件)


これもお電話でのお問い合わせである。

このようなお問い合わせはとても多い。
抗癌剤による特定の副作用に対する治療を漢方薬でやってもらえないかというものである。

しかも、ご本人ではなく代理の方であるから、ご本人の意思・意欲などがサッパリ不明である。

このような特定の副作用に対する特定の効果だけを狙った漢方薬の要望というのは多いが、お問い合わせのニュアンスによっては安請け合いは出来ない。
ご本人が直接来局される意思がない場合は、もちろんすべてお断りである。

たとえ、お電話で直接相談となっても、あるいはメール相談であっても、必ず一度は御本人が来局する意思がないというのであれば、詳しいご相談すら全面的にお断りせざるを得ない。

当方の薬局では、癌や悪性腫瘍の常連さんは(あらゆる疾患の中では最も多いのだが)全員、御本人みずからの考えと信念で漢方療法を求めて直接来られた方ばかりである。

ご夫婦二人三脚で頑張られているケースも最も多く、ほとんどが当方の常連さんからのご紹介である。

それだけに初めて来られた当初の考え方も漢方に期待するところなども揺らぎが少なく、目的も特定の狭い分野だけに限った単なる対症療法を望まれる方は少ない。

要するにクオリティー・オブ・ライフに最も主眼を置いた漢方薬類の利用方法の伝授がメインとなっている。

それが結果的には、必要な西洋医学治療と併用することによって、長期間、とても良好な状態を保持出来ている方がとても多いのであった。

もちろん、西洋医学治療をやり尽くしてしまったような方でも、漢方療法主体で一定レベルの状態を長期間維持できている方もおられる。

やはり、ちょっとした思い付き?でお問い合わせされたようなケースでは、なかなか歯車が噛み合いにくいこともあるが、御本人ではなく代理の人のお問い合わせであれば、なおさらすれ違いの問答となってしまうのであった。
2006 04/16 16:31:39 | お断りの事例
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