直接来局の方、あるいは電話のお問合せで、漢方薬販売をお断りした事例集
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2005年 11月 30日 の記事 (1件)
具体的に書くのは特定の疾患にあたるため憚りがあるので、血液系の疾患とだけ記しておく。
遠方からのお問い合わせで、その血液系疾患が、地元の漢方薬局では、半年も服用すれば治る、と断言されたという。 それを不振に思ったらしく、そんなものだろうか?との御質問である。
西洋医学治療では、将来は骨髄移植も考慮に入れなければならない、と言われているくらいの疾患が、いくら漢方薬が優れているからといっても、安易なことを言われたものだと思う。
儲け主義に徹すると、そこまで言うか!? と、いささか怪訝である。
もとろん、当方では無理だからとお断りする。 弁証論治がうまくいけば、あるいは比較的短期間に緩解することはあろうが、半年間で治るなどとは、口が裂けても言えない。 人間の身体は自動車の修理とは違うのである。 緩解はあってもなかなか根治するものではないから、安易な断定が出来るわけがない。
小生の愚息が血液腫瘍内科が専門だから、なおさら負けじと対抗して研究したことがあり、その疾患の難治性を知るが故に、その薬局さんのような安易な発言をされるお気持ちが計り知れないのである。 罪作りなものだと思うばかりである。
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