直接来局の方、あるいは電話のお問合せで、漢方薬販売をお断りした事例集
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2005年 10月 29日 の記事 (1件)
例外もあるが、せっかく医療用漢方で効き目が出ているのなら、他社の製剤でもまったく同様の効果効能が得られるとは限らない。
天然物の宿命で、往々にして効能に差が出るものである。
よく効いている場合は、もらった病院にこれまで通り処方してもらうように告げて、お断りする。
同じ医療用の製品が欲しいと要求された場合も、当然、同様な対応である。
ただし、例外もある。
病院でもらった漢方薬が効かないといって持参された場合で、どうみてもその方剤が、その患者さんにとって、適切な方剤としか考えられないケースである。
実際にあった例に、柴胡桂枝湯と猪苓湯がある。
特に後者、猪苓湯は複数続いている。
保険の利かない当方の猪苓湯製剤では著効を得るのに、医療用ではまったく効果を示さなかった事例が昨年から3件続いた。
それゆえ、天然物を原料とする漢方薬の微妙さを、常に考慮しておかねばならない。
各社、それぞれに、たとえ同一処方であっても、微妙に異なるところがあるので、十分に注意と配慮が必要である。
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