直接来局の方、あるいは電話のお問合せで、漢方薬販売をお断りした事例集
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2006年 07月 26日 の記事 (1件)
火曜日とは言え、月末の火曜日だから朝から忙しい昨日のことである。 車で二時間前後はかかる場所から、予告ナシにやって来られた中年男性。コレステロール値が三百をかなり越えて、近くの開業医の先生にスタチン製剤をもらって服用していたが、副作用が強いことを知って恐くなり、漢方薬を求めてやって来られたのだという。 これを服用していると簡単に200以下に下がり、主治医はもっと下げないといけないというばかりなので、ますます恐くなったということである。
しかしながら、よく訊けば、服用中は血液がサラサラになる気分がして身体も軽くなり、体調も良かったと言うことである。 ということは、貴方には副作用が出るどころか、明らかに有効に作用しているようだから、スタチン製剤を再開して、200以下には下げすぎないように注意しながら使用することを主治医と相談すべきだと説得。
漢方薬を服用しても到底スタチン系製剤の威力には及ばないし、明らかに副作用が出ているのでもなければ、あえて漢方薬に切り替える必要もないでしょうということで、御帰宅を願った。
確かにスタチン系製剤による副作用に遭遇するケースは、文字通り日常茶飯事であるが、一部の人には明らかに有効に働いているのだから、常にケース・バイ・ケースということであろう。
参考文献:下げたら、あかん!コレステロールと血圧 (浜 六郎著) スタチン製剤の服用を強く奨められる初期ガン摘出後の患者さん ←大問題!
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