直接来局の方、あるいは電話のお問合せで、漢方薬販売をお断りした事例集

2006年 03月 11日 の記事 (1件)


タイトルの理由として、遠方から病気のご本人を連れて行く、あるいは直接行かせる、というようなお申し出があった実際のケースで、お断りの理由をメールで書き送った一節を下記に引用する。

当方の薬局の大原則として、特別な常連さんのご家族でもない限りは、

ご本人みずからが積極的に確かな決意と信念を持ってアクションを起こされている方でなければ、受け入れていません。

いくら親子、ご兄弟などであっても、ご本人自らの積極的なアクションが見られない場合は、丁重にお断りしているということなのです。

理由は簡単です。

これまでの経験で、今回のケースのような代理のご家族のご心配に親身に御相談に応じて漢方薬をお出しし始めたものの、ご本人様や、その周りの他のご家族達の意思統一がなされていなかったために、当方が間に挟まって随分辛い目にあったことが、一度や二度ではないからです。

ですから、貴女様のご心配に対して、僅かなアドバイスやヒント程度はお返事できても、直接的な受け入れまでは出来ないケースですので、申し訳ない事ながら、悪しからず御了承下さいませ。


という内容である。

とりわけ医師から不治を宣告されたような重大な疾患である場合は尚更である。

漢方薬の効果がかなり発揮できて延命に大きく貢献できた場合でさえ、他の御家族との板挟みにあって随分苦しい思いをしたケースが何度かあって、

完全にトラウマになってしまったようだ。

当方の常連さんのご家族とか、あるいはしっかりした紹介者、たとえば医師からの御紹介などでもなければ、ほとんど例外はあり得ないのであった。

そのいい証拠が、前回の投稿分

難治性疾患で御本人ではない代理のご家族の場合、どうもうまくかみ合わない

のように医師のシッカリした使用する漢方薬類を実際に見てもらっての許可等の条件がかなり揃っていても、最終的にはご家族の意識の大きなズレによって、最終的にはお断りする結果になったほどである。

当方とて、お問い合わせだけは昔から常時、捌ききれないほどあるところを、

お断りする理由を述べるのに、このようなブログを利用させてもらって、大いに助かっている。

お断りせざるを得ない場合と、お受けできる場合の境界線を認識して頂くのに、このブログがますます重宝しているのである。
2006 03/11 02:32:22 | お断りの事例
Powerd by バンコム ブログ バニー