今更って感じもしますが、近所のツタヤでまたこの曲がレンタルランキングに載り始めました。
店内でもよくかかっています。
24時間テレビの影響でしょう。

私、この曲のメロディーもSMAPも大好きですが、歌詞に疑問を感じるところが多々あります。

「もともと特別なオンリーワン」
これはわかる。
「ナンバーワンにならなくてもいい」
これが、ワカラン。
全体的に、1番になりたがる人に対して批判的ムードが漂っている点がいまいち、好かんのです。
人は何でもかんでも、1番になれるわけじゃありません。
でもなれなくても、1番を目指すことって重要なことです。

世界で1番高い山・エベレストは誰もが知っていますが、2番目ってパッと出てくるでしょうか。
答えは「K2」です。マイナーな響きです。
3番目は、私、知りません（えばるなよぉ・・・）。

さらに、日本で1番高い山・富士山はみんな知っていますが、2番目に高い山をすぐに言える人は少ないと思います。
答えは南アルプスの「北岳」です。
聞いたってわかんない人、多いと思います。

もっとローカルに、中国地方で1番高い山は大山。
では2番目は？
氷ノ山です。

今年の夏の甲子園、優勝は駒大苫小牧。
準優勝の京都外大西は、今は記憶に新しいですが、優勝校よりは確実に早く人々の記憶から消えていきます。

ナンバーツーといえば、それだけで十分偉大なはずなのに、ナンバーワンと比べるとこんなにもインパクトがないのです。
ましてや、SMAPの歌で目指されているものはおそらくもっと低いランクと思われます。
何でもかんでもランク付けすればいいもんじゃないってことはわかってます。
ただ、あの歌を聴いて励まされる人が、勘違いをしてしまうのではいけないと思うのです。

明らかにナンバーワンになる努力を放棄した人が、負け惜しみをしている歌であってはなりません。
最初、あの曲が発表された時は歌い出しの部分が違っていました。
ナンバーワンにならなくてもいい・・・のくだりは最後の部分だけにありました。
その時は私はすごく好きな曲だと思ったのですが、歌い出しにあのフレーズが追加され、なんだこの内容を強調したかったのか・・・と少しがっかりしました。

「ひとりひとり違う種を持つ」
ここが強調されるべきだと、私は思います。
個性的な人は魅力的ですが、その人がある分野で1番を目指すかどうかはまた別の話です。
何も努力をしないのなら、特別なオンリーワンじゃなく、しょぼいオンリーワンです。

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