映画の海猿は好調のようですね。
リピーターが多いんだそうで、そういう映画はマニア受けしてるからなんだと言われますが・・・まあどんな種類の人であっても映画が支持されることはよいことですね。
特に現在、邦画は不当に低い評価を受けることが多いですから、頑張って興行収入を伸ばして欲しいと思います。
で、私が今日書くのは別のウミザルのことです。
私とほぼ同じ世代か、ちょっと上の世代(10歳くらいまで?)の方々ならおそらくわかっていただけると思います。
昔、週刊誌や漫画雑誌に、とある通販会社の広告が載っていました。
会社の名前はうろ覚えですが「まつみ」だったと思います。
子供向け雑誌の広告なので、商品もほとんど子供向けで(中には大人もビックリのアイデア商品もありました)、子供のお小遣いで購入可能な面白グッズがいろいろ売られていました。
その中で、私がどうしても欲しかったのが「ウミザル」です。
英語にすると「シーモンキー」。
この響きを懐かしく思う人は多いでしょう。
いわゆる、海水で育てる猿というフレコミでした。
注文するとシーモンキーの卵と餌が送られてきて、それを孵化させると猿のような形の生物が生まれ、金魚鉢や水槽などの海水で飼育する・・・そんな感じのものでした。
私はこれがすっごい欲しかったんです。
でも当時はお小遣いが少なく、購入には至らず、毎週毎週雑誌の広告だけを見て、まだ見ぬシーモンキーに思いを馳せていました。
そんな折、4歳年上の従兄から得意気な電話が。
シーモンキーをついに注文した!という内容でした。
おいおいにーちゃん、ちょっと私より大きいからって、ちょっと私より金持ってるからってそりゃ、ずるいじゃんか。
ずるいと思いつつ、シーモンキーに興味深々だった私、届いたらまた電話ちょうだい、見に行かせてね・・・と約束をしました。
そして、待つこと約1ヶ月(当時は今みたいに通販商品が届くのが早くなく、そのくらい待つのが普通でした)。
兄ちゃんから電話をもらい、ついにシーモンキーと対面です。
優しい兄ちゃんは、シーモンキーを開封しないで待っていてくれました。
一緒に開封し、海水の素を水に溶き、卵を入れ、その日は終了。
次は孵化したら電話をもらうことになりました。
程なくして、電話はありました。
しかし、兄ちゃんの声がなんとなく、暗いのです。
あまり深く考えずに、駆けつけるとそこには・・・!
図鑑で見たような、ミジンコの姿。
「兄ちゃん、これ、ミジンコじゃんか。手のひらサイズになるんかねぇ。ならんのんじゃないん?」
兄ちゃんは希望を捨てていないようでした。
「そのうちなるけん、そしたらまた見に来いや!」
その時私の中に、幼いながら「詐欺」という言葉がインプットされたのでした。
その後の兄ちゃんからの電話は、ありませんでした。
兄ちゃんのお母さん(伯母です)の話によると、10日ほどでシーモンキーは全滅し、600円もの大金を失った兄ちゃんはひどく落ち込んでいるとのことでした。
当時の子供にとって、600円は相当な痛手です。
兄ちゃんもいい年になり、遅まきながらこの秋に結婚することになりました。
その知らせを聞き、なんか小さい頃のことをいろいろ思い出してしまいましたが、最も印象深かったのがこの「シーモンキー詐欺事件」です。
実際にシーモンキーを買われた読者様もおられることでしょう。
同じように落ち込んだりしたのでしょうか。
また、買っていなくても、雑誌の片隅に載っていたこのインパクトのある広告と商品名を思い出された方もいるでしょうか。
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