私ひとりだけが楽しいブログ
万馬券のお金がまだあったので、映画を観てきました。

とても人情的な映画でした。
なんか、あまり言葉にならないですが。

評論家のレビューを読むと、皆さんおっしゃってることが「主役の2人(中居さん&仲間さん)の演技は、上手いけど軽すぎてテーマにマッチしない」ということなんで、そんなもんかいなと思いつつ、観ました。

そんなもん、とは思わなかったです。
確かに2人の演技が重いか軽いかで言えば、軽いでしょう。
中居さんはシリアスな役ができる人ですが、三枚目のイメージが強い人です。
仲間さんは「トリック」「ごくせん」のキャラが抜けきってません。
だけど私は、あれでいいと思いました。
いや、あれじゃなきゃいかんと思いました。

だって。
作品全体を流れるテーマが、終始重苦しくてすごく辛いんです。
悲しくて理不尽で、やるせない映画なんです。
主役2人の明るい演技がなければ、救われない映画なんです。
あとは石坂さんや上川さんとの温かいやりとりや、コミカルな鶴瓶さんの役柄もかなり救いになっていますが、とにかく切なくてどうしようもない作品でした。

笑って「いい映画だった」と語り合える作品ではありません。
でも、何かしら考えるところは誰にでも生まれるでしょう。
人生に悔いを残し、愛する家族を残し、罪人でもないのに絞首刑となる中居さんの絶望的な目がとても印象に残りました。

難を言えば、上映時間がちょっと長いですね。
観る人は食事やトイレは済ませときましょう。
でも、長いからって間延びや退屈などは一切無かったです。
いろいろな年代の方に、お勧めできる映画です。
戦争体験者はかなり辛いと思いますが…。

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2008 12/09 23:59:53 | 趣味 | Comment(0)
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