私ひとりだけが楽しいブログ
シンガーソングライター・川嶋あい出演のドキュメント映画「最後の言葉」を観てきました。

川嶋あいという人がどんな人かは一応知っていました(あいのりが好きなんで)し、いい曲を歌う人だなとは思っていたんですが、正直それほどファンというわけじゃありませんでした。
たまたま上映会チケットが当たったから行こう、そんな感じで。
で、行く直前に彼女の著書「最後の言葉」を一読しました。

あまりにも気の毒な生い立ちに、涙が出ました。
生みの親を3歳で亡くし、施設に入れられ、その後育ての両親の養子に入っています。
そして10歳の時、養父を病気で亡くし、貧乏生活を強いられています。
さらに11歳の時、両親と血の繋がりがないということを知らされて、衝撃を受けています。
歌手を目指すにあたり、一緒に応援してくれた養母もデビューの直前、16歳で亡くしています。
つまり、現在19歳にして、天涯孤独とのこと。
家庭運から見放されたとしか思えないような経歴です。
そんな経歴を持つ少女が、路上ライブ1000回を目指して福岡から上京、今年の3月に達成するまでのドキュメントです。

でも、この情報を上映前に仕入れておいてよかったです。
いきなりそんな内容のドキュメント映像を見せられたら、人がいっぱいの映画館で号泣して恥ずかしい思いをしなければなりません。

とは思ったものの・・・これがなかなか。
完成された映像と、川嶋あいの澄んだ歌声が見事にシンクロします。
周辺の人々も、人目をはばからず泣いています。
映像の中の川嶋あい本人も、歌いながら泣いています。
あー、やばいです。
このままでは、もらい泣きをしてしまいます。
・・・してしまいました。
ええかっこしいの私、映画館が明るくなる前に処理し、事なきを得たつもり?ていうか誰も私なんか見てないからま、いっか。

真の感動を得たいなら、予備知識なしで観て、思いっきり涙を流すのがいいのかもしれませんね。
でも私、予備知識のせいで、川嶋あいの書く歌詞の言葉ひとつひとつにものすごい重みが感じられて、余計に心に響きました。
つまり、情報を仕入れていようがいまいが、とにかく泣ける作品でした。
あざとさもありますが、ひっかかって心地よいあざとさです。

上映会場が少ないのが残念ですが、ぜひ多くの人に観てもらいたい作品です。
また、本の方もぜひ読んでもらいたいと思います。
特に今流行の「泣きたい願望」のある方には、絶対おすすめです。
2005 10/19 23:59:52 | 日々雑言 | Comment(0)
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