私ひとりだけが楽しいブログ
89歳・・・そんなに高齢だったとは。
ご冥福をお祈りします。

シドニー・シェルダンはサスペンス小説などで有名な作家さんです。
高校生の時くらいから彼の作品を読み始め、どっぷりハマり、大学の卒論のメインテーマとして彼の作品を選びました。
「ゲームの達人」をはじめとする彼の作品の書評もたくさん書き、彼の作品に影響されたとしか思えない小説や脚本も書きました。
事実上、私の大学4年生の1年間の「課題」を占拠していたといっても過言ではない人でした。

※私は文芸学科出身でして、在学中、他大学他学科では考えられない量の文章を書かされたのです。400字詰め原稿用紙でかれこれ年間500枚くらいは書きました。卒業年度はその倍は書いたと思われます。

無事に大学を卒業後、あんなに好きだったシェルダンの名前を見るのもイヤになりました。
やっと彼の呪縛から開放された、そう思いました。
卒論完成間際のことは今でもはっきり覚えています。
このままのペースで書いていたら締め切りに間に合わない!という事態まで追い詰められており、連日の徹夜が続きました。

そのときの自己徹夜記録「105時間20分」は未だに破られていません・・・自慢になりまへんがな。
本当は105時間の時点で完成したので、すぐに寝ればよかったのですが、当時からミーハーな私にはどうしても観たいテレビがありました。
せっかくだし、あと1時間くらい起きていよう・・・そう思ったんですが、10分ほど過ぎたところで大量の鼻血を吹いてしまったため、このままでは死んでしまう!と判断し、諦めて寝ることにしたため記録は終了。

そんな厳しくツライ思い出を引きずったため、しばらくはシェルダンの作品を読む気がせず、マジでファンだったのが信じられないほど、彼の作品を手に取ることはなかったのです。
2年ほど前、ヘップバーンが出演した「華麗なる相続人」(30年ほど前の映画?)を観て、クレジットにシェルダンの名前を見つけ、また読むようになりましたが、昔ほどはハマりませんでした。

このようにシェルダンは私にとって「ずっと長い間好きで応援していた作家」ではなく、どちらかといえばツライ思い出を多く残した作家です。
しかし、人生の重要な時期に彼の作品とディープに関われたことは、今にして思えば幸せだったといえます。
いろいろな本を読むことが好きな私が、あの万年寝不足の1年間はシェルダン以外の小説はほとんど読みませんでしたし(漫画や雑誌は読んでました。小説限定です)、ある意味「二度とない日々」「充実した日々」だったわけで。

だけどね。
もう1回戻って、論文を書き直せ!と言われたら・・・。
それは遠慮します(笑)。
書き直したい部分はありますがね。
もう100時間以上も起きてられません・・・。

シェルダンさん、「二度とない」貴重な時間をありがとう。
2007 01/31 23:59:11 | 趣味 | Comment(0)
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