私ひとりだけが楽しいブログ
かなり久しぶりに、葬儀屋のバイトをしました。
といっても葬儀の進行などを手伝ったのではありません。
私の業務内容は「約1000枚の弔事封筒に薄墨で文字を書き入れる」でした。

書道歴が結構長い私、ペン文字はヘタですが毛筆は一応師範代でして、昔はこういう依頼(冠婚葬祭の封筒の文字書きや賞状の作成、贈答品ののし書きなど)を受けて仕事をすることが時々ありました。
会社勤めを辞めた頃からツテがなくなったため、今回は久しぶりの依頼です。

最初のうちはノリノリで丁寧に書いていました。
しかし、単純作業です。
同じ文字を書き続けて、さすがに飽きてきます。
まるで番町更屋敷のように、いちま〜い、にま〜い、たりな〜い・・・みたいな雰囲気になってきます。
そして、気持ちが暗くなってきます。
書いている言葉が「御霊前」なので、さらに暗くなります。
経験から申しますと、結婚式用の「寿」を書いていてもだんだん飽きてくるものです。
「御霊前」を1000回も書くのはまさに拷問です。

そういえば塾講師の頃、漢字テストで生徒が間違えた漢字を、何度も書かせて再提出させてたなぁ。
「薄情」って100回書きながら、涙ぐんでた子がいたなぁ。
そんなことを思い出しつつ。

いまどき、印刷した文字に頼らず、ちゃんと手書きの封筒を段取りするその業者に対して心の熱さは感じますが、その熱さと反比例するかのように私の心はどんどん寒くなります。
300枚くらいから、見知らぬ霊が集まってくるような不安を覚え始めました。
500枚くらいから、丁寧に書くことは二の次みたいになり、私の芸術が爆発しまくりだしました。
800枚くらいから、不思議なことに字体がほとんど変化せず、爆発もなぜかおさまり、判で押したような封筒を量産し始めました(開き直ったのでしょう)。

まあ、何とか終わりました。
バイト料も封筒確認後に即いただき、任務完了です。
今、特にお金に困ってるわけではないです(旦那の職場からのお手当てとカテキョとテレマの収入があるから)。
でも、仕事をすることに制限を受けている現在、無性に勤労の汗を流したくなるんですよね。
だから暗い気持ちになるとわかっていても、頼まれた仕事はやっぱり制限範囲内ならやっちゃいますね。

・・・そんな暇があったら主婦は家事を充実させろ?
ごもっともです。
でも家事は御霊前量産よりも飽きます
私は、そういう奴です。困ったもんです。

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2007 02/28 23:59:51 | お仕事 | Comment(0)
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