坂本龍馬と高知が こじゃんと好きながやき!!

2006年 06月 05日 の記事 (1件)


私の地元では、6月の第一土曜日に「えんこう祭り」が行われます。

えんこう」とは、「猿候」と書いて、河童に似た妖怪のことです。
けっして「援助交際」のことではありません。



昔は子ども達が川遊びをしていると、「えんこう」が足を引っ張ったりして悪戯をしたそうです。

地元では、古くから、川で水難事故が起きないように、菖蒲でできた社に「えんこう」の好きなキュウリを奉ってお祭りを行ってきました。



えんこう祭り」は、南国市前浜から久枝(下島)にかけての後川沿いにある、それぞれの部落に架かる橋のたもとで行われます。

      
ここが我が寺家部落の会場になる「大湊泊地跡」です。
その昔、「土佐日記」で有名な紀貫之が立ち寄った港として公園化されました。

橋には提灯を上げます。

  
花火も、学年や性別に応じて分けます。
もちろん、掃除や草刈りの貢献度も加味して配ります。

中学生や高学年の男の子は、キレイな花火よりも「シュービン(ロケット花火)」を好みます。

女の子や低学年はパチパチ花火をメインに、色んな種類の花火をたくさんもらいました。

昔は、男の子だけのお祭りでしたが、少子化のためか、いつからか女の子も一緒にやるようになりました。

この祭りは中学三年生が「大将」となって仕切ります。
草刈りから寄付集め、花火の購入...etc
もちろん大人も手助けはしますが、すべて大将の責任のもと事が運びます。
昔から、こうしてリーダーシップを養ってきました。

  
準備が整うと、腹ごしらえです。
公民館で、お母さん達が準備をしてくれた料理に舌鼓を打ちます。

そして、本番!
    
菖蒲の社にお参りをして、メインの花火です♪

一年に一度、うるさい音も気にすることなく、夜遅くまで花火を楽しみました。

昔は紙の提灯にロウソク、よその部落へ花火を持って攻めに行き、提灯をゆらして燃やしたりしました。

いまはロウソクの変わりに電球になり、よその部落へ攻めに行くことも無くなりました。

なんか、心なしか寂しいような気もします。
でも、伝統の行事はいつまでも絶やすことなく残していきたいものです。

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2006 06/05 23:24:05 | ローカル | Comment(0)
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