私ひとりだけが楽しいブログ

2005年 07月 01日 の記事 (1件)


「先生、暑いけん、なんか怖い話して。」
「ノーアウト満塁、ピッチャー永川、金本に対し第一球を投げました!」
「こわ〜、めっちゃこわ〜!!」

この時期になると毎年、こんな会話が繰り返されます。
小中学生はなぜか、怖い話が大好きです。
私は怖い話のネタがなくなると、カープ大ピンチの話をしてその場をシメて、強引に勉強タイムに戻します。
生徒が変わっても、選手が変わっても、ずっと繰り返される営みです。

今は私はカテキョなので、生徒とはマンツーマン。
せがまれれば遠慮なく怖い話をします。
ちょっと笑える話が大半ですが、中にはものすごい残忍な話もあります。
勉強の引き締めになれば、と思って、そういうのも話します。

かつて塾講師をしていた頃も、よくせがまれ、怖い話をしていました。
ところがある時、保護者から、苦情ってほどじゃないけどご意見をいただいてしまったんですね。
先生のお話、恐ろしすぎて、子供が夜に寝られなかったみたいです・・・と。あらあら。
それで塾では不本意ながら、残忍系の話は封印することとなり、本当に怖い話を求めている生徒にとっては物足りない思いをさせてしまっていました。

とにかく、夜に寝られないほどの恐怖があるというのに、小中学生は怖い話が大好きです。
私もかつてはそんな小中学生だったから、気持ちはわかります。
「本当にあった怖い話」ってテレビ番組がありましたが、いかにも怖い話が好きそうな子供達がコメンテーターをやっていて、彼らは全国のそういう子供達の代表者だったのでしょう。

遊園地に行けば、必ずといっていいほど「お化け屋敷」があります。
絶叫マシンも怖ければ怖いほど人気アトラクションとなり、長蛇の列に子供達は並びます。

これがある程度の年齢になると、怖い物が大好きな人と大嫌いな人にバッサリ分かれます。
正確には、本当に怖い物が大好きな人は存在しないのですが・・・。
現実を知り、本当の怖さを理解していく過程の中で、少しでも怖いものは受け入れないという人と、逆に安全圏内の怖さであればなんでも受け入れるという人に分かれるだけです。

この「安全圏内」というのは、怖い話とかお化け屋敷とか絶叫マシンとか、あるいはホラー映像とか、言い換えれば作られた物に限定されるわけです。
つまり子供の段階では安全圏内オールOK、大人になったらOKじゃない人も出てくる・・・ってことでしょうか。

怖い話やホラー映像がもてはやされる国は、戦争のない平和な社会の象徴だと言われます。
外出するといきなり地雷を踏むかもしれない国(安全圏外)では、確かにありえないでしょう。
安心して生徒に怖い話ができる社会が、今後も続いて欲しいと願っています。

今日のカード報告
「中日・アレックス」「巨人・阿部」(†〇†)
2005 07/01 14:40:47 | お仕事 | Comment(0)
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