秋から指導開始した高3男子が、無事大学に合格しました！
いやぁ〜嬉しくて、ささやかに赤飯おにぎり買って帰っちゃいましたよ。

この生徒の通う高校は、お世辞にも高い偏差値とは言えません。
3年前の高校入試で第一志望に落ち、すべり止め高校に不本意な入学、しかも進学クラスではなく就職クラスに入れられていました。
しかし就職の意思も特になく、かねてからの趣味だった料理の道に進もうと、調理師学校などの資料を集めたり学校見学に行ったり・・・ということを夏休み頃まではしていたようです。
しかし何か思ってるものと違う！と、違和感を覚え始め、秋から急遽受験勉強をすることになり、私は10月からの現代文と古文のカテキョとして選んでいただいたのです。

当初のカテキョセンターの予定では、年明けに私立大学を2つ受けるので、そのための指導中心で・・・とのことでした。
ところが大学の資料を見ると、まだ推薦入学出願が間に合うようでした。
元々進学についての知識が浅かったため、推薦のことまでは考えていなかった彼ですが、もしも学校が推薦状を書いてくれるようなら出願するように私は促しました。

幸い、失礼ながら学校自体の偏差値がそれほどでもないので、学内での彼の成績はまあまあで、無事2校分の推薦状をゲット。
そこから、国語の指導ではなく小論文の指導に切り替えました。
指導回数を増やし、時間も増やし、FAXやメールでも論文を添削し・・・ものすごい枚数の原稿用紙を費やしました。
生徒本人いわく「今までの人生で、こんなに勉強を頑張ったことはない」そうでしょうね・・・。
何とか形だけでも書き上げることができるようになり、今月第1週に2校の入試に挑みました。

そして今日、そのうちの1校、運命の合格発表です。
約1ヵ月、原稿用紙ばかり送られてきていた我が家のFAX機に送られてきたのはなんと合格通知でした！
正直、一般入試まで持ち越したら合格は難しいと思っていたので、めちゃくちゃ嬉しかったですねぇ。

あと1校、発表は残っていますが、今回受かったところが第1志望なので、実質、彼にとっての受験勉強は終了です。
おめでたいけど、わずか2ヶ月の指導、今月末で彼とはお別れです。
そして私はお役御免のリストラです（泣）。
リストラ・・・なんて悲しい響きでしょう。
いや、合格はめでたいのです。
そして私の業績も、大きいのです！（←自己満足）
ここは胸を張ってリストラではなく、円満退職と呼びましょう。
そして彼の門出を祝いましょう。