昨日、4年前に辞めた職場（塾）に遊びに行きました。

私はこの職場を円満に卒業できたと思っています。
ヘマをやらかして辞めたのではなく、旦那の異動で遠距離に移転、通勤が困難になりやむを得ずの退職でした。
引継ぎもちゃんとして去ることができたので、現在も気まずさなどなく年に数回程度は遊びに行っています。
加護ちゃん的卒業じゃなく、なっち的卒業・・・ですね。
自分で言うのかお前は。

退職して4年。
訪問するたびに、知っている生徒は確実に減っていきます。
塾や学校という空間は、毎年の世代交代で成り立っています。
永遠に「お客様」は年を取らないのです。
商店などにおける「常連様」は数10年来という方もおられますが、塾の場合は最大でも10年くらいが限界です。
学校だともっと短いですよね。

そんな当たり前のことを寂しく感じられるのは、ある意味幸せなんじゃないかと、今回訪問して思いました。
ちなみに今回は時間帯が遅かったこともあり、また期末テスト前という時期でもあり、知ってる生徒にひとりも会えなかったから、というのもあるのですが・・・。

例えば普通の企業を退職したとして、その職場に遊びに行くとして、職場の仲間はまあ迎えてくれるでしょう。
しかし「お客様」が迎えてくれることはまずないでしょう。
塾ではお客様に当たる生徒たちも、懐かしがって（珍しがって？）不意の訪問を喜んでくれます。
それが年々減っていくことが物足りない、などと言っては贅沢ですよね。
普通の企業ではたいていの場合ありえない、ありがたい経験ができているわけですから。

会社にとって必ずしもいいことかどうかはわかりませんが、私にとってはとてもいいことに、かつて一緒に仕事をした仲間たちの顔ぶれはほとんど変化がなく、皆訪問時にはとてもよくしてくれています。
さすがに敷居は少しずつ高くなりますし、生徒に関する話題もだんだん合わないことが多くなりますが、勇気を出して足を踏み入れれば、ちゃんと歓迎してもらえます。
それだけでも十分、幸せだと思わなければなりませんね。

いい職場を卒業できてよかったです。
私には他にも勤めたところがいくつかありますが、辞めたあとは足を運ぶ気にもならない場所が大半ですから（笑）。
旦那の異動さえなければ、今も勤めていたことでしょう。
情勢にもよりますが・・・そういうのには「たられば」はないですからねぇ、なんとも言えませんが。
いい時期に辞められた、と、いい方に考えましょうかね。

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