私ひとりだけが楽しいブログ

2007年 03月 10日 の記事 (1件)


予告どおり、ブログの模様替えです。
桜とつくしで、すっかり春です。
今までは雪が積もってるタイトルバックにしてましたが、今年はほとんど雪は見られませんでした。
てか、積もってる雪は全く見ませんでした。
こんな暖かい年に、広島市民でいたかったかも。
去年は積雪で何度か、苦労しましたから(汗)。

今日は福山市内のほとんどの中学校が卒業式でした。
私の住む町内には、中学校は2つあります。
ひとつは福山で1、2位を争うマンモス校。
ひとつは福山で最も生徒数の少ない(全部で15人ほど)中学校。

生徒数の少ない方の中学校から、卒業文集をいただきました。
山や木々に囲まれたのんびりしたこの中学校では、国語教育の一環として俳句の指導が盛んに行われています。
自然が豊かな場所だから、季語を適切に入れて創作する俳句の指導はとても有効なんだそうで、いただいた文集にもたくさんの俳句作品がイラストとともに載っていました。

作品の出来ばえですが、見事です。
十代ならではのみずみずしい感性、自然を観察する目の鋭さ・・・都会で暮らす中学生にはとても出せない叙情派の味わいがそこかしこににじみ出ています。
文集をいただいた時、国語教師の目で批評をお願いしますみたいな事を言われたんですが、批評なんて言葉は俗っぽく感じます。

それでもあえて俗っぽい批評をするとしたら。
批評とは少し違いますが、作品の全体に「暖冬」の影響があふれまくっています。
雪が全く降らないこと、1月中旬にすでに鶯の声が聞こえていること、2月初旬につくしの芽が出ていることなど、リアルな暖冬の季節感がたくさん。

生徒たちが見たものを正直に表現した結果なので、それは季語には間違いないんですが、温暖化に改めて危機感を覚えました。
冬が暖かくなると、確かに過ごしやすくはなります。
雪が降らなければ、車の運転は楽になります。
しかし、生活のしやすさを得ると同時に、失うものもたくさん出てきます。
女子モーグルスキーの上村愛子選手が「温暖化によって消えてしまうスポーツがたくさんある、みんなで温暖化を食い止めよう」と呼びかけていましたが、スポーツ以外にもいろいろなものがなくなってしまいます。
何より「冬」という季節を失うこと・・・それは、日本人にとって感性の何割かを確実に奪われることです。

今はこんなことを真面目に思っていても、桜が咲いたらきっと浮かれてお花見ドライブの私。
チューリップや菜の花の畑に吸い寄せられる私。
それでも、さすがに今日だけは真面目に考えました。
春を告げるものは雪解けや陽だまりであってほしいから。
春を告げるものが、花粉だけなんて寂しすぎるから。

今日のおすすめ★「レア旅」スリランカでアーユルヴェーダ

スリランカの古都、キャンディでアーユルヴェーダに浸る旅。
2007 03/10 23:59:50 | 日々雑言 | Comment(0)
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