今日はカテキョに行きました。
例のBoAに似た不登校高1女子が、無事に2年生に進級でき、さらに無事に本日の始業式に参加し、私も引き続き指導を任されることになりました。
自殺未遂までしてしまった母上様から、泣きながら感謝されました。
そんな・・・大げさな。
人間は目標さえあれば立ち直れるのであって、私の功績なんてたいしたことはなく、本人の力なんですがね。

何はともあれ、めでたいです。
めでたいけれど、進級できたからには、学力も進級しなければ話になりません。
早速、山のような宿題（プリント）を与えられてきました。
これらは学校が与えた「罰」みたいな意味合いのものなので、とにかく量が多いのです。
偏差値の高い秀才君でも、いちいち考え考えしながらやっていたら2ヶ月くらいはかかりそうな量です。
それを約1週間でやっつけて提出せねばなりません。

ギリギリでお情け進級をした彼女には荷が重過ぎるので、せめて国語担当として、古文と漢文の現代語訳くらいは渡して手助けをしてあげることにしました。

ひと昔前の国語教師である私は、最初はプリントのコピーを見ながら、古文単語を一語ずつ丁寧に訳してワードに打ち込んでいたんですが、時間がかかりすぎます。
そこで、課題のうちいくつかは、うちに訳本があったのでそれを丸写ししました。
しかし訳本がないものは、やはり自力でやるしかないか、それか、図書館行って写してこようか・・・などと考えていたんですが。

ネット上に、現代語訳がいっぱいあるじゃないですか。
あまりマイナーなものはありませんが、教科書の課題くらいの古文ならだいたいあります。
徒然草なんか丸ごとファイルでダウンロードできるサイトまである・・・ココまで時代は進化したのか。

これなら、参考書なんか買わんでもええじゃん。
私の高校時代は、パソコンでの通信手段はあったことはあったけど普及はしておらず、辞書でもわからんことは図書館に行って調べたり、高い金払って参考書を買ったり、友達に本を借りたりするしかありませんでした。
本が好きな私、読書としての「書物」は大事だと思いますが、調べ物に関しては書物なんか要らない時代が来てたんですね。
今の中高生、うらやましい・・・。

なんて言ってはいけませんね。
教える側だって、便利になったんだから。
昔の先生は教材を作るのも、調べ物をするのも、全て自力。
PCやワープロだって扱える人は限られていました。
ネットに頼りつつ教材を作ったり、不明の点を調べたり、そういうことが24時間いつでも迅速にできるんだから感謝しなければなりません。
私自身は塾にも家庭教師にもお世話になったことがなく、先生そのものが身近な存在ではありませんでしたが、皆さん苦労されてたんですね・・・しみじみ。

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