私ひとりだけが楽しいブログ

2008年 07月 08日 の記事 (1件)


昨日は「七夕イベント」ですっかり浮かれ気分の私でしたが、以前(調べたら結構、前でした)にも書いたことがあるとおり、私は七夕そのものは嫌いです。
願いが叶う日ではないことを、知ってしまったからです。

きっと一生忘れない、2001年の七夕の日。
すでに余命宣告をされ入院中の母親に、4月の初旬からほぼ毎日付き添っていました。
当時は新婚だったにもかかわらず、私は病院から仕事に通う毎日で、旦那は独居状態でした。

7月のはじめ、病院のロビーに七夕の笹の葉が飾られました。
笹の葉のすぐそばには、色とりどりの短冊とペンが用意され、病院を訪れる人が誰でも自由に使ってもいいことになっていました。
すぐに笹は願い事でいっぱいになり、多くの人が「早く病気が治りますように」「家で過ごせる日が来ますように」など、健康を切望する思いを短冊に込めていました。
私も例にもれず、もう可能性が薄いと分かっていながら「母が元気になりますように」と書いて、7月7日当日に割と目立つところに飾らせてもらったのです。

しかし残念ながら、その数時間後には母を見送ることになってしまいました。
7月8日未明のことでした。
つまり、今日が母の命日です。

それまでも朝の占いなどで「金運絶好調」と言われた日にパチンコで負けたり、「素敵な出会いがあるかも」と言われた日に車がオカマを掘られたり、こういうものが全然アテにならないってことはよ〜く分かってました。
だけど、こんなに露骨にリアルに、しかもこんなに悲しい状況で裏切られると、他のアンラッキーなことは笑って忘れられても七夕だけはトラウマになってしまい、現在に至ります。
現実を理解できる大人になっていても、藁にもすがりたい気持ちはあり、それが叶わなかったわけですから。

そして今年。
社宅の敷地内にも、誰が用意したのか笹の葉が飾られていました。
社宅に住んでいる子供たちやお母さんたちは、なにやら楽しげに飾り付けをしていました。
私は何もせず通り過ぎるつもりだったのに、小さい男の子が短冊を持って来て「願い事書いて!」と声をかけてきます。
「今、書くもん持ってないけん、家で書いてあとで持って来るよ」そう応えて短冊を受け取ったけど、私はあとで持って行かなかったのです・・・ごめんよ〜。

まだ無念さや悲しい思い出が消えないので、笹の葉や短冊や天の川はできるだけ見たくありません。
でもいつか、七夕をスルーせずに受け入れられる日が来ると信じて、今しばらくスルーさせていただきたいと思います。
あの男の子、短冊のことは忘れてるんじゃないかと思いますが、もし聞かれたらなんとか言い訳しなきゃ、ですね。
ゴミと間違えて旦那が捨てちゃったとか(笑)。

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2008 07/08 23:59:30 | 日々雑言 | Comment(0)
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