某大学の、学校説明会に行きました。
受験生本人じゃなく、受験生の保護者や身内でもなく、受験生のカテキョとしての参加･･･おそらく考えうる出席者全体の中で最もあざとい人種と思われます。
でも行きました･･･保護者のフリして。

最近はどこの大学も（一部の人気名門大学を除く）学生の確保に必死なため、全国各地で説明会をやっているところが少なくありません。
今回行ってきた大学も例にもれず、近畿圏の大学です。
オープンキャンパス（大学の敷地内で行う説明会）と違い、設備などの見学はできませんが、交通費をかけずに近くの会場で大学について事前に知識を得られるのはなかなかいいですね。
昔はオープンキャンパスもやってない大学が多く、せいぜい地方入試くらいしか実施してなかったものですが･･･完全な売り手市場です。

この学校説明会、説明をじっと聞いてなくてもいいんです。
事前申し込み不要、入場自由、途中退場自由。
しかも参加賞（と言うべきでしょうか）がおいしい！
学校のパンフレット、今年の受験生用の願書、オリジナルグッズ（今回は2色ボールペン、手帳、ハンドタオル、レポート用紙）、などなどはもはや当然。
その大学はなんと、書店で買うとかなり高額な「赤本」を無料でくれるのです。
最新版じゃなく昨年度のものですが、十分おいしいですよね。
当然、カテキョの目当てはこの「赤本」。

たとえ志望大学じゃなくても、大学入試に実際に出た問題ってだけで、生徒は俄然気合を入れて取り組みます。
自分が受験生の時も、もちろんそうでした。
だから塾講師の頃から、高3の指導には塾用教材の他に赤本や受験問題集をじゃんじゃん取り入れてたんですが･･･とにかく教材が高くつくんです。
高3の指導担当者は大半が、いくらかは自腹を切って買っていました。
タダでもらえるなら、利用しない手はありません。

大学の側としても、こういうあざとい参加者は当然、見越していると思います。
それでも人集めのため、あの手この手で尽力しています。
そしてカテキョはあの手この手で、地道に活動するのです。
塾と違って圧倒的に情報量が少ないですし、そのことで生徒を不利な目に遭わせたくないですし･･･特に今の生徒は学校にもまともに行ってないですから余計に。
まあ、最終的にはいつの時代も本人の努力、なんですけどね。

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