旦那の実家は、理容院を営んでいます。
それで福山に引っ越してきて以来、クリスマスケーキは毎年、理容院とお付き合いのある和菓子屋さんに注文してもらっていました。
そんなにおしゃれな外見ではないけど、安くて結構大きいケーキで気に入っていたので、今年も頼むつもりでした。

ところが実家に聞いたところ「今年からケーキの注文は承らない」ということになったというのです。
その和菓子屋は昔ながらの個人商店で、昨今は大型店に客を奪われがちで、老人2人で経営しているうえ後継者もいないため、洋菓子の材料はもう仕入れないんだとか。
普段は全然行かない店ですが、そういう話を聞くととても切なくなりますね…すごく勝手だとは思うんですが。

そんなわけで、別の店で予約せねば、ケーキがありません。
しかし私は迷っているうちに予約をし損ねました。
当日買う、となると、あまり選択肢はないでしょう。
広島市にいた頃は、25日まで待って半額になったケーキをよく買っていましたが、福山では25日にクリスマスケーキが売られているのはあまり見かけませんし、あったとしても半額にはなってません（私が知らないだけかもしれませんが）。

で、こうなりました。

私が作っちゃったのです。
作ったと言っても、スポンジの台6号を買ってきて、それにスジャータの生クリームとイチゴをデコっただけで、料理をしたというよりは工作みたいな感じでした。

作ってみて「クリスマスケーキ作りは料理じゃない」ことを実感しました。
料理じゃなく、職人の技ですね…だからやっぱり工作です。
材料や味はシンプルでも、見た目がとにかく大事で、その見た目を美しくするために職人さんは日々修行されているのです。
素人の私じゃクリームが上手く塗れないし、イチゴをのせる位置もなんか均等にならないし、好き勝手に飾ればいいモンじゃないってことがよーくわかったのです。
旦那と2人で食べるので別に気取らなくてもいいんですが、なんか「物を作る」時に職人魂が出てくるのが私の悪い癖でして…下手くそなりに頑張ってしまいました。

でも、やはり手作りはいいですね。
何と言っても安かったです。
スポンジの台が格安の200円、クリームが98円、高かったのはイチゴだけですがそれでも総合計1000円弱です。
店で売ってるケーキは、職人の仕事代が大半だから高いわけで、私が作る不細工なケーキならそれは0円。
スポンジが300円超えてたら、それも家で作るつもりだったんですが、安いやつがあったので助かりました。

あと、サンタの人形とか家の形のチョコとかヒイラギの作り物とか、あれらは雰囲気作りにはいいけどはっきり言って邪魔なので（笑）、そういう無駄を省いてその分イチゴを多めにのせられるのもよかったかなと。
明日、旦那に好評だったら、来年も作ってみたいですね。
料理はともかく、工作は得意ですし（笑）。

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