今日、ねくらさんからメールが届きました。
ねくらさんはこのブログの読者であり、私のヲタ仲間であり、かれこれ20年以上のお付き合いがある人ですが…以下のような内容のメールでした。

発売直後のゲーム「北斗無双」を入手し、家族みんなでやっているけど、レイの声優が塩沢兼人じゃないのが違和感あり。

それ、わかります。
てか、私にはケンシロウが神谷明じゃないのがもっと違和感なんですが（笑）ここでの話題は神谷明じゃないので。

塩沢兼人さんは、私が子供の頃のアニメでは大活躍の声優さんでした。
二枚目ヒーロー、悪役、ギャグキャラ、オカマ、動物など、どんな役でもばっちりこなす、芸風の幅のある人でした。
10年ほど前に不慮の事故で46歳で亡くなられたので、最近の若いアニメファンにはあまり認識されていないかもしれませんが、80〜90年代の作品には声優として欠かせない存在でした。

今となっては、昔の作品の再放送やDVDなどでしか、その声を聞くことはできません。
ねくらさんほど彼の大ファンというわけでもなかったですが、やはり何らかの作品から声が流れてくると、懐かしさとともにものすごい残念さを感じるのです。
生きておられたら、56歳です。
余裕で現役だったことでしょう。
そして、今現在のアニメ事情とか世風とかにすごくマッチしていたんではないかと、個人的には思うのです。

塩沢さんの活躍されていた頃は、北斗無双などの「声入りアニメゲーム」は今ほどの普及率ではありませんでした。
ピコピコ、キュイ〜ン程度の効果音と電子音と、BGMくらいでゲームは構成されていました。
今、塩沢さんがご存命なら、北斗無双もそうですがスーパーロボット大戦とかそっち方面のゲームがすごく盛り上がったんではないかと思うと、早すぎる死がもったいなさすぎてならないのです。
生きていたら間違いなく、大活躍されているのです。
ゲーム業界はこれからも更なる発展を続けると思いますが、塩沢さんの新しい声は、金輪際そこにはないのです。
ああ、もったいない。

あと、これは完全に俗物視点で申し訳ないんですが。
現在の「BLブーム」も、塩沢さんがいたら絶対盛り上がってます。
それ系の演技がめっちゃ似合いそうなのです。
言っとくけど、ほめてるんですよ〜。
一般的にロボットアニメで硬派ヒーローを演じてる人には、BLは難しいんじゃなかろうかと思うし、逆も無理です。
塩沢さんはどちらを演じても違和感のない、特異な性質の持ち主でした。
かっこよくて渋いのに色気がありました。
これも、もったいない。

最近の男性声優さんは、きれいな声の人が多いです。
演技力も、実力のインフレーションのせいもあって、皆さんとてもうまいと思います。
年を取ってなお存命の仮の塩沢さんは、そんな人々の中にいてもけっして見劣りなどせず、若々しくきれいな声で頑張っておられるに違いないのです。
しかも年相応の深みも併せ持ち、ジジイやオヤジの役などもビシバシこなしておられることでしょう。

最近よく考える「声優塩沢兼人に対するもったいない思い」なのですが、ねくらさんによる北斗無双の話題をきっかけに、ここで書いてみることにしたのでした。
塩沢大ファンのねくらさんが賛同してくれるかどうかは分からないですが…苦情は甘んじて受けます（笑）。

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