この時期、つまり5月の下旬。
もう少し早く見積もれば、GW直後。
遅く見積もれば、入梅の頃。
普段よりも格段に増えるものがあります。
それは不登校。

幸いにも、今の担当生徒には不登校児はいません。
一時期は不登校児専門のカテキョのごとく、そういう生徒ばっかり引き受ける羽目になってましたけど。
でも、昨日登場した中3女子の弟が、不登校になったそうです。
全然学校に行きたがらず、行こうとすると原因不明の腹痛や発熱を起こし、翌朝治まったから行こうとするとまた体調を崩し…の繰り返しだそうです。
いじめに遭ったわけでもないし、成績が極端に下がったわけでもないし、そういう本人すら「理由不明の不登校」ってここ何年かの世の中の特徴なんでしょうか。

私自身は、幸せ、というかごく普通の学校生活を送ったので、不登校になった経験がありません。
学校の全てが好きということはなかったけど、まあ楽しかったです。
勉強もそんなに得意じゃなかったし、好きな先生がいたわけでもないけど楽しかったのは、友人関係に恵まれていたからだと思います。
その友人関係だって全部が順調でもなかったけど、学校がイヤになるほどの不快な思いはしてないので、よき理解者達に囲まれていたといえます。

まあ、今もそうですが私は「超出たがり」だったので、家でじっとしてることが好きじゃなく、それよりは多少かったるくても学校行っとけば何か楽しいことはある、みたいな。
友達とも親とも出かける予定のない休日は暇で仕方がなく、ひとりで自宅前の海で釣り糸を垂らしたり、飼っていた犬の散歩を2時間以上もやったり…犬、大迷惑だったでしょうね（笑）。
とにかく家にいるのが嫌いだったのです。
別に家や家族に不満はなかったけど、出かけたかったのです…なーんだ、今と全く同じじゃん。

この時期の不登校って、すごく微妙なきっかけでなっちゃうんですよね。
新しい学校やクラスに馴染めないとか、春の学校行事で何か失敗したとか、学年最初の中間テストが予想外にできなかったとか。
私、それらのいずれも経験あるけど（笑）、やっぱり学校はだいたい楽しかったので行きたくなくはなかったです。
直接ではなくても、友人達が救ってくれてたんでしょうね。

中高生の皆さん、友達っていいものですよ。
社会人になると、新たに友人を作るのは難しいです。
全然できなくはないけど、学生時代と比べたら格段に難しいと私は感じています。
だから学生時代に不登校ってもったいないですよ。
目標などの達成のために学校に行く時間がもったいない、という人はもう行かなくてもいいけど、特に目標がなくて家にこもるだけの人はあとで「行っておけばよかった」ってなるかも。

ああ、不登校児になったことがない、なりたいと思ったこともない私がこんなこと言っても説得力ゼロですのう。
主婦という肩書きを得てもニートな自分がイヤで、引越して職を失うたびに求職活動しちゃう私には…。

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