先日亡くなられた、田中好子さんのお通夜の様子をテレビで少しやっていました。
祭壇のスーちゃんの写真、すごくかわいかったです。
弔問に訪れたランちゃんも、美しかったです。
ミキちゃんは…なんというか、普通にお年をめされてました。
いえ別にミキちゃんを非難する気はなくて、華やかな芸能界を退き一般人として暮らす人間の、タレントとは違うまっとうなオーラを感じ、彼女は彼女なりに幸せに生きているんだな…と、やや懐かしさを覚えたのです。

塾で一緒に働いていた男性教師から、落胆の電話がありました。
その人は、スーちゃんと同い年で、キャンディーズの大ファンでした。
解散コンサートの時は東京で大学生をしており、なんと激戦を切り抜けてコンサートチケットを入手したものの、どうしても外せないゼミへの出席を免れず、行けなかったそうです。
その時の悔しさをバネに俺は生き続ける、なんて言ってました。
行けなかったチケットは大事に保管してあり、会社で見せてもらったこともありますが、プレミアもんだけどいくら高値がついても誰にも絶対売らない！と豪語してました。
（余談ですがこの人、かなひでくんの恩師でもあります。）

その彼は、それまでは痩せ型の女性しか好きじゃなかったけど、スーちゃんに出会ってからポチャ系に好みが変わったとか、授業中に連発するサブいギャグの数々はスーちゃんのコントの影響だとか（これは違うと思う）、とにかく本気でスーちゃんに恋していたらしいです。
だから今回、55歳の若さでスーちゃんが亡くなられて、ものすごく落ち込んでおられました。
4月22日は会社を休んだそうです。
気持ちはわかるけどダメじゃん。

この人、今、ひとり身なんですよね。
3人の子供さんを育て上げて、孫の顔まで見たというのに、2年前に離婚届を突きつけられ、50過ぎてからの独居生活です。
そんな状態で、昔好きだった人が死んでしまったら、そりゃショックでしょう。
会社休みたくもなりますね。ダメだけど。
実際、ひどい落ち込みようです。

私の血縁で、60歳まで生きた男はいないんだ。
だから私もあと5年くらいで死ぬんだ。
なんて言いますが、おいおい、縁起でもない。
血縁と寿命なんて、あてにならんですよ。
うちの家系は母方のばあちゃんもひいばあちゃんも90歳を超えましたが、私の母は50代で亡くなりましたから。
スーちゃんと同じ、ガンの転移でしたけど…。

そういう話は励ましにもなりませんが。
母が亡くなって10年。
スーちゃんの死は悲しいですが、母の死後10年経った今でもガンという病が治せないという事実が、私にはより悲しいです。
神の愛でし者は、早く召されぬ。
幕末くらいに作家さんの間で流行った言葉らしいですが、今でも結構、そんな気がしますね。
まあ、それで幕末〜昭和初期くらいの期間、作家さんの自殺が多かったみたいですが…自殺は「召されぬ」とは違うからイカンですよ。

誰にも知られず病と闘っていたスーちゃん、素敵です。
そして電話をくれた先生も含め、テレビに映るスーちゃんのファンの方々がみんなとても温かいことも素敵です。
ご冥福をお祈りいたします。
N先生の早期立ち直りもお祈りします。マジで。

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