私ひとりだけが楽しいブログ
あれは、10年ほど前のことです。

父が、帰省中の私に合計30枚の抽選発表済み宝くじ券を渡し、言いました。
「これ、もう発表あったんじゃけどハズレなんよ。ビリしか当たっとらんけどやるわ。弁当代にでもせえ。」
ビリとは言うまでもなく、下1桁当選の300円のことです。
30枚なので、ビリ当選は3枚。
300円X3枚=900円。
結構いい弁当が買えるじゃないですか。

要は、ビリだけの当たりをわざわざ換金に出向くのが面倒だからやる、好きに使えということなんですが、そんな形でも安くても、親から小遣いをもらうのは嬉しいものです。
社会人になればそんな機会はほぼなくなるわけで。
とりあえず、本当に弁当でも買おうと、出勤ついでに売場に寄って換金を依頼しました。

売場のカウンターがカタ、カタと1枚1枚ハズレを数えていきます。
10枚ごとに300円の当たりが数字として現れます。
残りあと5枚ほどになった、その時でした。

カウンターの「高額当選」がいきなり、0から1にカタ!と変わりました。
機械の不調か何かかな、と思いました。
特に気にも止めず、カウント終了です。

売場のおばちゃんが大声で叫びました。
「おめでとう〜!よかったねあんた、高額当たったんじゃね!!」
は?高額??
私が父ちゃんからもらったのは、30枚のハズレくじ(3枚ビリ当選含)ですよ。
900円もらって、帰るはずですよ・・・。

要領を得ない私に、おばちゃんは続けます。
「1等の組違いが当たったんじゃね。気がつかんで持って来る人多いんよ。10万円当たっとるけん、これはここじゃ換金できんけんあとで銀行持って行きんさいね。」
え・・・10万円、っすか。
その時、私には喜びの感情が確かにあったのでしょう。
しかしどちらかというと「(゚д゚)ポカーン」でした。
だって自分が買った宝くじじゃないのです。
父からもらったハズレくじなのです。
わけわからぬまま、おばちゃんから現金900円と10万円換金申請書をもらい、その場を去りました。

小心者の私、10万円着服は断念し、銀行で換金したあと父に正直に言いました。
父は大喜びです。
私は予定通り、弁当代の900円はいただきました。
そして「換金手数料」として、父は1万円を私にくれました。
ま、いっか。妥当な線ですね。

自力で当てたんじゃないけど、あれが実際に私が目にした、生涯最高の宝くじ当選金額でした。
その後何年も、同じように夢を買い続けていますが、毎回ビリしか当たりません。
次こそ高額を!
そんな思いで、今日、買ってきました。
当選発表まで、しばしの夢を見たいと思います。

今日のおすすめ★Sagoooワークス

チョー簡単在宅ワークで小遣い稼ぎ!現金ゲット!
2005 12/04 22:55:36 | 日々雑言 | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー

この記事へのコメント

この記事にコメントする

名前:
メールアドレス:
URL:
セキュリティコード  
※セキュリティコードとは不正アクセスを防ぐためのものです。
画像を読み取り、入力して下さい。

コメント:
タグ挿入

サイズ
タグ一覧
Smile挿入 Smile一覧