梅雨時は、庭の草がよく育ちます。
うざいほど育ちます。
なんで「社宅」なのに、草を抜かんといけんのじゃろ･･･そんな疑問を禁じえない中、草を抜きます。
暑がりの私が炎天下の中、抜きます。

そして今週のはじめ。
思い余って、除草剤を撒きました。
これである程度の草は枯れてくれます。
土が多少傷みますが、社宅の庭に花壇なんてどうせ作れないわけで、他の植物への悪影響なんて知るか･･･って感じで撒きました。

今日。
いくらかの草は枯れています。
枯れないまでも、ミイラ化した様子のものも多くあります。
この調子で、雨の降りそうにない時にまた撒いとこう。
そう思いつつ、辛くも難を逃れた元気な草を少し抜きます。

すると。
出やがった〜〜使徒が！！！！
いえ、私の天敵のハチではなく。
除草剤を撒いた地面の下からムカデが。

普通のムカデなら、多少気持ち悪くはありますが私は怖くありません。
そのムカデの不気味な形状は、ド田舎出身の私ですら初めて見ました。
胴体が前後1:1でちぎれかかっているのです。
それでも普通のムカデの速度でザワザワと歩いているのです。
何本あるのかわからん足を全部、ちゃんと動かして。

第7使徒イスラフェルなら、2体に分裂する力を持っています。
そして1体が無事なら、すぐに回復できます。
このムカデはもちろんそんな立派なものじゃなく、除草剤によって奇形化した被害者と思われますが、それにしてもなんという生命力なのでしょう。
形はすごく不自然でしたが、普通に元気なんですから。

イスラフェルはEVA初号機と弐号機の同時攻撃で倒されました。
私は目の前にいるこの変形第7使徒イスラフェルを倒すべきかどうかしばし考えましたが、とりあえず放っておきました。
家の中に入ってきたら間違いなく、古新聞で殴り倒して火あぶりの刑確定ですが、ここは庭だし。
また近々、除草剤を撒くし。
そしたら今度はもっと楽しい形になるかもしれんし。
･･･んなことはなく、おそらく二度と会うこともないと思われますが、家の中で再会さえしなければまあいいかと。

見逃してあげるから、達者で暮らすんだよ〜。
虫と語る心優しい私はまるでナウシカ。
･･･苦情は甘んじて受けます。

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