私ひとりだけが楽しいブログ
9月1日は、防災の日です。
学校づとめの頃は、始業式&避難訓練をやったあとで宿題を回収…みたいな感じでやってましたが、自分がリアル小中学生の頃にそういうのやってたかどうかは記憶にないのでした。
まあ、大地震なんて全然経験なかったし(今も建造物倒壊やライフライン壊滅規模のものは経験ないです)、災害の少ない地区で育ったから、やってなかったかもしれませんが。

避難訓練の際、放送などで指示を受けて、上履きのまま校庭に集められ、なんか校長が演説をするのが常だったんですが、ひとり強烈な校長がいましたねぇ。

「今日は関東大震災の起こった日です。それにちなんで今日は防災の日となりました」くらいの説明がまあ、一般的です。
それなのに、その強烈な校長ときたら。
「1923年9月1日、午前11時58分32秒、神奈川県沖震源、マグニチュード7.9……」などなどの細かい説明を数十分に渡って行ったのでした。
日本史の授業でも秒までは言わんぞ、この校長何かのマニアか、てか、防災の心構えとか全然説明なしかい、震災の話をする日じゃないぞ今日は…などと心でツッコミ続けましたが全然話は終わらず。

9月1日といえば、まだ残暑厳しい炎天下です。
少なくとも10人くらいの生徒が、熱中症で倒れました。
校長のいるステージからなら、生徒が倒れたら見えるはずなのに、ひとり犠牲者が出た頃に長話はやめておけばいいのに…この校長、鬼です。
私もたいがい暑がりだし倒れそうでしたが、こういう時に先生である私らはずるいのでした。
ただ立っているだけを強いられる生徒と違い、日傘をさしたりできますし、用事を装ってしばしその場から離れることも可能なのでした…それにしても校長、タフでしたねぇ。

ただ、校長の話はじっくり聞くと、なかなか勉強になりました。
当時、総理大臣が亡くなったばかりだったため、首相不在の状態で震災が起こり政治が混乱したとか、東京が壊滅したので首都を関西にする検討もあったとか、アホな私が知らなかったことばっかりでした。
炎天下じゃなく、快適な冷房と椅子完備の場所で聞いたなら、それはそれはありがたいお話だったと思うのですが…熱中症になりそうな環境じゃ早く終わってほしい説法でしかないのでした。

今は新型インフルエンザの影響で、始業式を放送のみでやる学校も多かったようですね。
防災訓練などはあったのでしょうか。
今日くらいの多少秋らしい日なら、あの校長が熱弁を奮っても、当時よりは熱心に聞く生徒も多いんじゃないかと思われますが、まさか放送室のマイクでそれはやってないでしょう。
合理的ではあるけど、ちょっと味気ないかも。

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2009 09/01 23:59:47 | 日々雑言 | Comment(0)
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