私ひとりだけが楽しいブログ
広島県では結構大手不動産会社建設の、マンションモデルルームを見学してきました。
転勤族の我が家、マイホーム購入の予定などないんですが、イベントもやっていたのでそのついでに。

一戸建ての並ぶ住宅展示場は大好きで、たびたび行くんですが、マンションのモデルルームを真面目に見たのはほぼ初めてでした。
真面目に見ながら、ずいぶん住宅事情は変わったものだなぁとしみじみ思いました・・・。

クローゼット、押入れ、こまごました棚、ラック・・・などなど、収納の数が半端じゃなく多いのです。
クローゼットなんて風呂場以外の全ての部屋に、大容量のものが備え付けてあるのです。
これだけあったら、さぞかし便利に暮らせるでしょう。
しかし、その機能的な住宅を体感しながら、数ヶ月前にとある友人からかかってきた電話を思い出しました。

その友人は、ご主人の実家が経営する家具屋に嫁ぎ、家具屋の若女将?をしているんですが、ここ数年は家具が全然売れないと言うのです。
机、椅子、テーブル、ベッド、ソファなどはそれなりに売れるけど(それでも大型ホームセンターなどの安売りのおかげで打撃はあるようですが)、タンスやラックなどの収納系家具がさっぱりだと・・・。
原因として、最近の住宅の備え付け収納家具が充実しすぎたことを挙げていました。

私はその話を聞いたときは、一応聞きはしたものの全然ピンと来ませんでした。
なぜなら築40年以上の社宅である我が家、当然40年前の生活基準で作られてますから、申し訳程度の押入れがあるだけです。
私の実家は一戸建てですが、築20年以上は経っていて、やはり押入れぐらいしか収納はなく、家具好きだった母親の影響でタンスやチェストがたくさんあります。
旦那の実家も同じようなものです。

しかし今日、家具屋の友人の発言の真実の意味を理解しました。
これじゃ、はっきり言って家具なんか買う必要ないじゃん。
むしろ大きいタンスなんか持ってたら、置き場所に困るでしょう。
うちにある小さいタンスの中身くらい、わけなく全て収まり、しかもスペースが余りまくるでしょう。

機能的な家に暮らしてみたいという願望はあります。
でも、そんなにアメリカナイズされて、果たしてそれでいいのかという不安もわずかにあります。
嫁入り家具とか鏡台とか、ある意味日本女性の伝統みたいなものを、もしくは好みの家具を選ぶ過程をまるっきり省略できる住宅・・・味気なさを覚える私は古いですかね。
うちにも嫁入り家具や鏡台はないんで(3〜4年ごとに転勤があるから買ってないだけです)、あまり偉そうなことは言えませんけどね・・・。

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2005 11/12 23:57:28 | 日々雑言 | Comment(0)
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