私ひとりだけが楽しいブログ
漢字で書くと、安政柑と伊予柑。

黄色い大きい方が安政柑、小さい方が伊予柑。
実家の父から、あわせて2箱分もらいました。
親戚ん家で獲れたやつです。

私の故郷は、いわゆる柑橘の里として有名です。
グルメ番組の取材も結構多いです。
実際、どの柑橘もすごくおいしいです。

住んでいた頃はそのありがたみが全くわかりませんでした。
冬になると、家族で食べきれないほどのもらいもの柑橘があふれ、他の果物は全然買ってもらえなかったり。
小学校の給食で、月初めにもらう献立表のデザート欄に「果物」と書いてあったら9割方はみかんだったり。
マラソン大会や遠足など、学校の外に出る行事の時には必ず注意事項として「畑のみかんを獲って食べてはいけない」なんて書いてあるプリントが配られたり。
極めつけは中学の生徒手帳の校則欄に「登下校中に畑のみかんに手を出してはいけない」と書いてあるのが恥ずかしすぎたり・・・と、あまりありがたかった思い出はありません。

しかし、めでたく?本州の住民となり、あふれるほどあったみかんが家に1個もなくなると寂しくなります。
で、スーパーで買うわけですが、これがおいしくないってば。
お金を払って購入したみかんが、タダ同然だったみかんよりもはるかにまずい・・・こうして私は自分の浅はかさと、島の柑橘のありがたさを知ります。

最近、また、浅はかさに気づいたことがあります。
写真の中の安政柑です。
この安政柑、我が故郷の因島田熊町の岡野ナントカさんの家で、19世紀に発見された文旦の一種だそうです。
そして、瀬戸内海地域でしか生産されていず、全国的にはかなり希少な柑橘であり、ここ福山でもめったに売られていません。
幼い頃、家に山ほどあった安政柑に辟易気味だった私は、そんな貴重なものとはつゆ知らず。
味だってなんだかパサパサして好みじゃなかったです。

ところが、どこかのショッピングサイトでこの安政柑を見つけて腰が抜けそうなほど驚きました。
1個500円ほどもするんです・・・うそじゃろ。
前述の通り、希少で貴重でサイズもでかい(ハンドボールくらいあります)ので、このお値段でないと売れないそうで・・・実家じゃ余りすぎて常に何個か腐っとったぞ。
あとを引く甘さ、締まった肉質、さわやかな香り、希少価値・・・ショッピングサイトでは誉めちぎりまくり。

そんなわけで、父が持ってきた大量の安政柑、今までよりも少しだけありがたがっていただいております。
好みとしては、伊予柑の方がず〜っといいんですけどね。
国産の柑橘なのに、オレンジやネーブルみたいな異国風の味と香りがあって、果汁がとにかくいっぱいで。
でも、一般的に貴重なのは安政柑の方。
むきにくい分厚い皮と、パサパサしてイマイチよくない食感を、心して味わっております。

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