犯罪への予防対策などの役立つ情報

2005年 10月 02日 の記事 (1件)


○反射材の原理
 反射材は、再帰性反射という性質を持つ素体です。
 反射材を身につけているとき、車のヘッドライトの光が当たると、その光は光源である自動車に向かってそのまま反射されます。このため、本人にはその効果を確認することはできませんが、どの方向から来る車のドライバーにも、よく光って見え、歩行者の存在を確認することができるのです。

○夜間の視認性

 夜間、車から歩行者が見える距離は、着ている衣服の色によって異なり、車のヘッドライトを下向きにしたときには、一般に黒っぽい色で約26メートル、白などの明るい色で約38メートルとされています。
 一方、運転者が歩行者を発見して車が止まれるまでの距離は、例えば、乾いた路面を時速60キロメートル走行時で約44メートルですから、明るい服装であったとしても、交通事故に遭う危険性があります。
 これに対して、反射材を身につけていた場合は、反射材の種類・大きさ・取り付け位置等によって異なるものの、約57メートル以上の視認性が確保されているので、反射材非着用の場合と比べ、格段に安全性が向上するのです。


○交通事故死の多い時間帯
 平成16年の交通事故死者数は7,358人ですが、このうち2,250人が歩行者です。そしてその約70%に当たる1,547人が夜間事故で亡くなられています。
 夜間といっても真夜中だけを意味するものではなく(統計上では、夜間は日没から日の出までとされています)、夕暮れから午後9時までの時間帯が歩行者の交通事故死者発生のピークとなっています。




2005 10/02 15:17:28 | 防犯情報 | Comment(0)
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