多発する自動車盗難への対策は、イモビライザーばかりではありません。
現在、たくさんの盗難防止アイテムが市場に出回っています。このコーナーでは、カーショップなどでよく見かける盗難防止装置の特徴をタイプ別に見ていくことにしましょう。
●車両固定・ロックタイプ
車両を固定してしまう、ロックタイプのアイテムは古くからある盗難防止グッズで、ステアリングやギア、ブレーキペダルなどの車の運転に必要不可欠な操作系を固定して、動かないようにするタイプのものです。
これまでにも多くの実績があり、その歴史の中で経験が活かされ、時代にあわせて改良・改善されてきています。
形状的には金属製の棒状のものでロック機能を兼ね備えたものが多く、価格も比較的リーズナブルなものが多いようです。
しかし、その形状からアイテム自体が大きくかさばり、施錠が面倒だという欠点もあります。
逆にそれ故にロックを破ろうと思うと大きな工具などで切ったりしなければならなくなるため、窃盗犯にとっても面倒なタイプの盗難防止グッズと言えるのではないでしょうか。







●警報タイプ
こちらはセンサーが振動・衝撃・電流などの異常を感知すると、大音響の警報(サイレン)や激しいフラッシュライトを発するタイプのもので、今までの主流とされてきました。
警報やフラッシュライトなどで、周囲の人に異常を知らせるという効果があります。しかし、周囲に誰も人がいないというような環境に駐車してある場合には、全く効果が望めません。
また深夜の住宅密集地で反応した場合や立体駐車場や強風、地震などにセンサーが反応して、誤作動を起こしてしまった場合には、周囲に多大な迷惑をかけることにもなりかねませんので、車の駐車環境を考えて選ぶ必要があります。
他にもドアの開閉にセンサーが反応するタイプや、ジャッキアップ対策の平衡センサーなどを含んでいるタイプ、人体から放出する赤外線を探知するタイプなどもあります。


●通報タイプ
従来は、ただ警報やフラッシュライトを発するだけのものだったのですが、センサーが異常を感知した時に、警報やフラッシュライトを発するのと同時に、離れた場所にいる持ち主の携帯端末に通報してくれるタイプです。
携帯電話を使用するタイプと、専用の携帯端末を使用するタイプの2種類があります。
通報タイプは離れた場所からも愛車の状態がわかり、異常が検知された場合は即座に車へ駆けつけることができます。
但し、駆けつけるまでの間に車両を移動されてしまった場合の探索や、警察への連絡は自分でしなければならないなど、盗難にあった時の対応に不安が残ります。
●追跡タイプ
万が一車を盗まれてしまった場合に車の位置情報をリアルタイムに知ることができるタイプです。
測位の方法はPHS、またはGPS(通信衛星)システムと携帯電話ネットワークによって測位する方法があります。GPSと携帯電話のネットワークを使った測位方法は、精度が高い、高速で移動している対象車両も測位することができるという特徴があります。
車両に搭載した機器を遠隔操作して、エンジンを止めたり、クラクションを鳴らしたりするサービスもあります。
また、警備会社が提供するサービスでは、警備員が盗まれた車両を探索するものもあります。

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●その他
この他にも、パーツ盗難防止グッズ、車上荒し対策グッズなどいろいろとあります。中には盗難防止装置搭載のステッカーなども売られており、犯罪抑止に使われているようです。