後順位の加入者が支出した金品を、先順位の加入者が受領することを内容とする配当組織で、加入者が無限に増加することが前提となっています。
無限連鎖講の防止に関する法律により、無限連鎖講の開設(3年以下の懲役又は300万円以下の罰金)、運営(3年以下の懲役又は300万円以下の罰金)、勧誘(業として勧誘した場合:1年以下の懲役又は30万円以下の罰金、その他の場合:20万円以下の罰金)等が禁止されています。

【ねずみ講の仕組み】
○ねずみ講は、親から子、子から孫、孫から曾孫・・・と次から次に会員を増やし、ねずみ算式に
被害者が増えていく仕組みになっています。
○ねずみ講には色々な種類があります。典型的なねずみ講は次のような仕組みになっています。
・ 講に加入する際、決められた金品を講本部や先輩会員に送る。
・ 講に加入した後、最低2人の新規会員を勧誘・加入させる。
・ 自分の傘下の子会員が孫会員を勧誘・加入させる。
○このように自分が一定の段階に達すると、講の本部又は子孫の会員から自分が出した 価格以上の金品を受領できるという仕組みになっています。
【ね ず み 講 の 危 険 性】
○ねずみ講は必ず破綻する組織です。
・ねずみ講は、会員が無限に増えなければ成り立たないため、必然的に行き詰まり、大多数の 人は必ず損をすることになります。
・1人が2人、2人が4人と2倍で増えていくと、27代目には日本の人口を超えてしまいます。
○人間関係を壊します。
・ねずみ講への勧誘は禁止されています。甘い言葉に誘われ、加入すると、貴方自身が、利益を得るために子会員を勧誘することになり、違法行為を行うことになります。
・なかなか勧誘に応じてもらえないことから、親類や友人を引き込むことになります。
・ねずみ講で利益を得ることはほとんどできないので、勧誘した親類や身内から信用を失い、人間関係を壊すことになります。
○加入の結末
・儲かるからと借金をしてまで加入し、本業をそっちのけで勧誘に駆け回った人もいます。
・ねずみ講は、結局破綻するもので、犯罪です。残るものは借金と社会的信用の失墜だけです。
☆マネーゲームと称するねずみ講にご注意!
インターネット上で、リスト上の数人の銀行口座に千円から三千円程度の現金を振り込み、その後リストの最上位者を削除した上で、下位の者の順番を繰り上げ、自らが最下位者の位置に加わり、これを電子メール等で多数人に送り付けて勧誘するマネーゲームと称するねずみ講がまん延しており、中には「先に参加した者が抜けていくシステムなので違法性はない。」などと説明を加えているものも見受けられます。
このようなシステムは、無限連鎖講の防止に関する法律に規定するねずみ講に該当し、同法により、開設したり運営する行為は勿論のこと、他人に電子メールを送り付けて勧誘する行為は一切禁止されており、処罰の対象となります。また、勧誘を受けて参加する行為等についても禁止されております。
なお、加入者が抜けるシステムであるかどうかということは、ねずみ講の要件ではないので、このような文言に惑わされ、参加しないように十分な注意が必要です。