犯罪への予防対策などの役立つ情報

2006年 02月 08日 の記事 (1件)


 法務省の犯罪白書などの統計データでも犯罪の増加と凶悪化が示されています。特にここ数年は、ピッキング、カム送り開錠、サムターン回しなどの不正侵入が急増しており、いかにして住宅を犯罪から守るかが重要なテーマになってきました。

 できるだけ家造りの段階から防犯仕様を盛り込んだものにしたいものです。鍵だけ立派なものをつけても、住宅全体の防犯対策としては不十分です。今まで日本では設計時に防犯仕様の考えが希薄でしたが、これからの住宅には防犯仕様の配慮がどうしても必要になります。住まいの防犯を考える場合は、以下の各項目について検証が必要です。


1. 周囲からの見通しの確保
 マンションでも一戸建てでも先ず第一に考えねばならないのは、住宅の周囲からの見通しです。通りからの死角が多かったり、玄関ドアや窓が通りから見えなければ見えないほど防犯性が低下し、狙われやすくなります。

2. 敷地内や建物周囲の照明と監視も考慮
 防犯のレベルによって、敷地内や建物周囲の監視の必要度は変わりますが、マンション等の共同住宅では敷地内から玄関ロビーまでの防犯対策が抑止力としての効果があります。
一戸建てでは、高い防犯性が要求される場合には、設計当初から防犯設備、照明とセンサー、監視システムを考えておかなければなりません。

3. 建物周囲からの侵入を防ぐ工夫
 マンションや一戸建てでも、二階ベランダや上階に上れる足場や手段をあらかじめ排除しておくことが大切です。電柱や樹木もありますが、外壁の排水管が足場になる、物置やクーラー室外機が足場になる、隣接家の屋根が足場になる、車庫の屋根が足場になるなどがあります。

4. 玄関ドア及び鍵
 現在、首都圏ではピッキングをはじめとして、カム送り開錠やサムターン回しなどの鍵破り被害が急速に拡大しています。この対策として玄関の鍵をより防犯性の高いものに取り替える必要があります。玄関ドアや勝手口ドアの鍵は、いまや二重ロックが常識です。そして鍵には防犯性の高い鍵の使用が必要です。また、カム送り開錠には防止リングの取り付け、サムターン回しにはサムターン防止カバーなどの取り付けが必要です。また、ドアの強度、ドア枠の強度も大切です。強度が弱いものはこじ開けによる侵入が心配されます。特にドアのスキ間が大きい場合はこじ開けの危険があります。ドアの防犯性ではドアのガラスが弱点になっています。ガラスを破っての侵入があとを絶ちません。ドアのガラス、或いはドア付近のガラスには何らかの防犯対策が必要です。

5. インターホンの防犯性
 インターホンは防犯上で重要な設備になります。それは犯人が侵入前に留守を確認するためにインターホンを利用するからです。インターホンにテレビ付きを使えば事前に訪問者が確認できます。更に防犯性を上げる為に録画機能付きインターホンが優れています。

6. 窓も二重ロックが望ましい
 空き巣の侵入では窓からの侵入が最も多く、日本の住宅では大きなウィークポイントになっています。実際にクレセントという引っ掛けだけでは侵入を阻止できません。今や窓のロックも基本は二重ロックが必要です。
 一方ガラス破り対策としては、合せガラスの使用が望ましく必要に応じて防犯合せガラスを使用しなければなりません。

7. 面格子は外れ止めが必要です
 トイレや浴室の窓、死角になりやすい窓には面格子が必要です。ところが既存の格子のほとんどはボルト、ネジによる簡単な取り付けです。窓からの侵入を防ぐためには丈夫で取付が確実な面格子が必要ですから、設計の段階から格子の取付方法、どんな格子を採用するのか慎重に検討する必要があります。

8. センサーを使った防犯
 家の周囲で死角の部分や侵入され易い部分に、人感センサーを設置して侵入者を威嚇したり、屋内に知らせたりする方法も効果があります。センサーを使った防犯を、システム化してまとめたものが警備会社に委託するホームセキュリティ
です。居住者の危険に対する認識度によってはホームセキュリティの採用も検討する必要があります。
                         
2006 02/08 21:28:40 | 防犯情報 | Comment(0)
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