犯罪への予防対策などの役立つ情報

2006年 12月 11日 の記事 (1件)


 人が倒れている状況というのは日常生活でまず考えられませんが万が一そんな状況になったときに対処法を知らなければ助かったはずの命がなくなる可能性が高くなります。
 そんなときの為に人工呼吸を知っておきましょう。

【意識の確認】
 意識がない場合は、気道閉塞、呼吸停止、心停止の疑いがあります。すみやかに心肺蘇生法を行うために、まず意識の有無を確認します。
1 救助者は、傷病者の片側、肩のあたりに位置して、膝をつく。
2 「だいじょうぶですか」などと声かけ、傷病者の肩を数回たたく。
※この際体を揺すってはいけません。反応がない、鈍い場合は気道の確保を行います。

【気道の確保】
 気道確保は、空気が肺まで楽に通るように、気 道のつまった状態を解除する方法です。
1 救助者は肘をついて、一方の手を傷病者の額に、他方の手のひとさし指となか指を下あごの先にあて、下あごを押し上げるようにして、頭を後方に傾ける。
2 額にあてた手で、頭が動かないように、しっかりおさえる。
※力を入れすぎないこと。

【人工呼吸】
(呼吸の確認)
人工呼吸を必要とするかどうかを判断するために、呼吸の有無を確認します。
1 救助者は、気道を確保したまま顔を傷病者の胸の方に向ける。
2 胸や胃のあたりが上下に動いているかを見たり、呼吸音が聴こえるか、物がつまったような呼吸音ではないか確かめる。
3 傷病者の吐く息を頬で感じるか確かめる。
(人工呼吸)
 気道を確保していても、呼吸が停止しているか、あるいは非常に小さな時は、一刻も早く人工呼吸を行わなければいけません。
1 救助者は、気道を確保したまま、額においた手のおや指とひとさし指で傷病者の鼻をつまむ。
2 ゆっくりと2秒くらいかけて傷病者の胸が軽く膨らむ程度に息を吹き込む〔吹き込み量:約10ml/体重1kg(500〜800ml)〕
3 傷病者の吐く息を頬で感じるか確かめる。
4 口を離し、自分の頬、耳を傷病者の口に近づけて呼気を確かめ、胸の動きを見て、人工呼吸が効果的に行われていることを確かめる。
5 循環のサインの有無を確認する。
6 循環のサインが見られなければ心停止と判断して直ちに心臓マッサージを行う。

【心臓マッサージ】
 心臓の拍動が停止したり心臓の機能が著しく低下して血液を送り出せない場合、心臓のポンプ機能を代行するため、心臓マッサージを行います。
1 傷病者を固い床面の上に仰臥位に寝かせる。
2 救助者は、傷病者の片側、胸のあたりに膝をつく。
3 救助者は、傷病者の足側の手のひとさし指となか指を肋骨の縁に沿って中央部へずらし、両側肋骨縁の合流点を見つける。そこのくぼみに足側の手のなか指をあて、ひとさし指を胸骨上に置く。そのひとさし指に接して、頭側の手の手掌基部を置き、もう一方の手を重ねる。
4 両肘をのばし、脊柱に向かって垂直に体重をかけて、胸骨を3.5〜5cm(成人の場合)押し下げる。
5 手を肋骨から離さずに、すみやかに力をゆるめる。
6 心臓マッサージは、毎分約100回の速さで行う。

【心肺蘇生法】
1 救助者は最初の2回の吹き込みの後、循環のサインの有無を確認する。
2 循環のサインがなければ、直ちに心臓マッサージを15回行う。
3 気道を確保し、人工呼吸を2回行い、再び心臓マッサージを15回行う。
4 以後、これを繰り返す。
5 循環のサインの確認は心肺蘇生法4サイクル後に必ず行い、その後は2〜3分ごとに1回行う。


 人工呼吸をする際に直接相手の口に付けるのは衛生的にも良くありません。普段の生活で下記の物を持っていれば直接人工呼吸をする必要がなくなります。





人工呼吸の訓練にはこれ

2006 12/11 02:01:34 | 防犯情報 | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー