犯罪への予防対策などの役立つ情報

2008年 11月 18日 の記事 (1件)


 現在ひき逃げによる死亡事故の多発でニュースが賑わっている。
 それはなぜかを考えるとひき逃げの罰則が危険運転致死傷罪よりも軽いからである。
飲酒運転の厳罰化を目指す法律改正が進んできた中での弊害と言っても過言ではない。

 危険運転致死傷罪の罰則は、けがをさせた場合懲役15年以下、死亡させた場合1年以上の有期懲役となっている。しかし、ひき逃げについては、現在自動車運転過失致死傷罪となり、けがをさせた場合5年以下の懲役または50万円以下の罰金、死亡させた場合10年以下の懲役又は100万円以下の罰金と定められており、若干ひき逃げの場合の方が軽い設定に定められている。
 飲酒ひき逃げ事故の場合、弁護士が入れ知恵をして、逮捕時の供述と裁判の際の供述が変わってくるため、裁判での飲酒の立証が難しくなる。このため、危険運転の立証が厳しくなり、自動車運転致死傷罪での検挙となるのである。
 要するに、飲酒など危険運転をしておきながら逃亡して証拠を隠滅すれば罪が軽くなる場合があるということだ。この不合理があるため逃げる者が増え、すぐに救助すれば助かった者が亡くなってしまうことになるのである。
 はたして、このような法律でいいのだろうか?
 おそらく、世間を騒がせたひき逃げ死亡事故の多発により、ひき逃げに対する厳罰化になっていくだろう。
 道路交通法は、日々の交通事情を考えて、早めに改正しないと大事故につながってくる。この際、政治家、知識人等が考えるのではなく、現場で活動する警察官に法改正のヒントを考えてもらうのがいいのではないだろうか?
 結局のところ机上の理論ではなく、現場の言葉が一番法律に適していると思われる。

 このような話をしてきたが、飲酒運転をしない、ひき逃げをしないという運転をしてもらうことが一番大事である。
 車というのは、使い方を誤ると人を殺す武器となってしまいます。人として良識のある運転を心掛けるようにしましょう。
2008 11/18 00:45:13 | 防犯情報 | Comment(0)
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