犯罪への予防対策などの役立つ情報

2009年 03月 18日 の記事 (1件)


 名古屋市の契約社員、磯谷利恵さん(当時31歳)が2007年8月、帰宅途中に拉致、殺害された闇サイト殺人事件で、名古屋地裁は18日、被告3人のうち2人に死刑、1人に無期懲役を選択した。
 被害者1人の殺人事件に対する判決に注目が集まった。
 結果、死刑2人、無期懲役1人と死刑判決が下った結果となった。
 現在の死刑判決には、永山基準が参考にされることが多い。
 永山基準とは、1983年に第1次上告審判決では基準として以下の9項目を提示、そのそれぞれを総合的に考察したとき、刑事責任が極めて重大で、罪と罰の均衡や犯罪予防の観点からもやむを得ない場合に許されるとした。
・犯罪の性質
・犯行の動機
・犯行態様、特に殺害方法の執拗性、残虐性
・結果の重大性、特に殺害された被害者の数
・遺族の被害感情
・社会的影響
・犯人の年齢
・前科
・犯行後の情状
 今回の事件は、被害者1人ながら社会を震撼させる凶悪な事件である。死刑判決が出たことは今後の殺人事件にたいする厳罰化へつながり、画期的な判決と言える。
 ただ、無念なのは1人が無期懲役を得てしまったことである。被害者の親族・関係者の無念がニュース等の報道によりうかがえるが、自首をしたという点を評価しているため、無期懲役はなかなか覆らないだろう。これを死刑にすると自首によって解決される事件が激減するおそれがあるからだ。
 ただ、無期懲役といっても終身刑ではないのだから、約十数年刑務所内で模範囚を演じれば仮釈放されるのだ。この部分の法改正が必要なのではないだろうか。死刑にならずとも終身刑や懲役百年等の長期判決ができるのであれば被害者も納得できるケースも増えてくるだろう。
 やはり、凶悪犯の再犯率は高く、その再犯に巻き込まれるのは善良な市民なのである。
 そのことを考え、凶悪犯を社会に出さない法律づくりが必要なのではないだろうか。
2009 03/18 23:52:39 | 防犯情報 | Comment(0)
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